異能バトル勃発!2021洋ホラー『イノセンツ』(ネタバレ)感想

2021年作品

2021年映画、ホラー・ファンタジー。子供達の超能力バトルの話し。ちょっと話題になった作品らしい。残酷さは少し、猫が亡くなる描写あり。ノルウェー、現代は De uskyldige(『無垢の子』)。

ホラー体制が無いと見れないかもしれない。そこまでグロ表現は少ないかもしれないが…包丁で刺す、猫を踏み潰す、大火傷(暗めで分からないかも)、突き落としなどアリ。子供だけでなく大人や猫が犠牲になる。 異能(超能力)で幻想を見せるのでファンタジー要素もあり。

例えば精神的に病んでる人が見てしまうと、幻想のシーンに波長が合って仕舞えば気持ち悪くなるかもしれない。そう言う病気の人に医師が映画を許可するか分からないけど。

さて、サクッとあらすじと感想を書ければと思います。

アイダは自閉症の姉アンナと環境の良い場所へ引っ越す事になる。アイダは運転中の親の目を盗んでアンナにイタズラをする。 引越し先は広くて良い場所。 まだ幼いアイダは新しい環境に戸惑う。 未だ、ママに甘えるアイダ。

ママに一緒に寝てや、疑問を投げかけこの新しい環境にヒトリを感じる。パパに仕事を休めないかとの無茶振りも言う。 外に行く時はアンナも一緒に連れ出したりするが、お姉ちゃんに度々、嫌がらせする。痛みを感じないと思うからと、相当…な事も。

まだ夏休み期間の引っ越しで友達がいないアイダ。外出して、男の子と出会う。黒人のベンもアイダと同じヒトリ。引っ越してきたの?と話しかける。アイダはすぐに仲良くなる。 アンナの痛みを解らないと思う…と言う事もベンに教える。

外に遊びに行く時はアンナを連れ、置いていき、ベンとアイダは森に行く。そこでベンはアイダに不思議な力を見せる。 少し速度の遅い物体を動かす力ー。アイダもやってみたいと言い、その力を試すが彼女はソレが出来ないー。

アイダはタイヤのブランコにいるはずのアンナの元に戻ると、アンナは居ない。焦るアイダ。 アンナはアンナで顔がアトピーで荒れてる様な…皮膚病の子、アイシャと友達になっている。2人は砂場で遊んでいる。アイダはアンナに帰ろうと促すが、アンナは楽しいのか離れたく無い。

アイシャはアンナの言葉を理解し、一緒に着いていく事で帰宅を促す。

暫くアンナにはアイシャ、アイダにはベンが遊び相手になるー。 アイシャは家で猫を飼っていた。 ベンは似た猫を…空いてるマンションの様な所で名前を付け愛でていた。 アイシャとの接点はまだ無く、同じ猫なのか此処では言及はない。

ベンはアイダに猫を紹介するが、階段の上に運び、相当な階数から落とすのを2人は無邪気にする。猫は階段の間から下に落ちたものの、生死は不明。ベンはイタズラっぽい口調で生きてると思う!?とアイダに聞く。

アイダは戸惑いつつも下の階に行き、生きてる猫を発見する。ベンは‘猫は(このまま)死ぬと思う?’と言い、猫の頭を踏みつける。アイダはやめてと言うが…ベンは思い切り踏み、猫はそのまま頭を割り亡くなる………。

アイダはアンナの元に行き、帰るよ…と促す。 そんな事があったにも関わらず、ベンは無邪気に話しかけてくる。ベンは他の男の子と上手くいかないのかアイダとボール蹴りをしてても、他の男の子に邪魔されてる。

アイダはアンナを連れアイシャと砂場で遊んでいたりするが、ベンも来る。アイシャとベンが“同じ能力”と気付くのも束の間だった。 そこからはアイダは能力が無いものの、アンナとアイシャベンで廃マンションの様なベンの遊び場で伝言ゲームをしたりする。

アイダはアンナに耳打ち私他の階にいるベンとアイシャはそれを読み取る。 ベンはアンナを読み取るよりアンナを読み取るほうが相性が良かったのか思考を読み易い側を読み取り、伝言ゲームに応える。

段々、無邪気さが加速し…アイダは“ベンはクソ”と伝言してたよと伝えてしまうが、ベンは怒り馬鹿にするなと追いかけてくる。 皆、森に逃げたが、3人の力でお互い戦いだす。ベン対アンナ・アイシャ。 2人の力が大きく…アンナは元より砂場でテレキネシスを使え小さなモノを動かせる。

静かな戦いが始まるがアンナは木片が太ももに深く入り、大変な状態に…。ベンはソレを見て恐ろしくなったのか、一時戦いは中断。

家に帰る姉妹、アンナの木片に気付いたママは驚く。本当は何処で遊んできたのかと。

その後も、アイシャ・アンナ・アイダの仲は続くが、ベンの狂気は沸々と…。 ベンはママのたまのヒステリックも嫌になり、ママが電話をしている時に煮込んでる鍋を動かしママを驚かせる。 だがママは何を笑ってるんだとヒステリックに言う。

思わずベンはママにフライパンを勢いよくサイコキネシスで頭に落とす。ママは、思い切り倒れる。 意識が無さそうな位のママの両足の上に、またサイコキネシスで鍋をひっくり返し、ママの足は大火傷を負った。

アイシャの家ではアイシャのママが、ベンのママの頭の怪我と連動して見える。アイシャにはアイシャのママの頭から血を流してるのが見える。ママには可視化出来ずアイシャの目だけには映る。 

以前、アイダはアンナの靴にガラスの破片を入れアンナは足が血だらけになるが、まだアイシャとそこまで親しく無いアイシャはアンナに連動し足が痛い事があった。 能力者同士は、たまに目や体感を共有する能力もある様だ。

ベンはどんどん狂気が増して、ベンのママを甘えるのを想うも、まだ息があるママに何も手を差し伸べようとしない。ベンは…他の男の子に虐められてるからか、相手を思い遣る力が無いのかもしれない。

ベンの狂気は、マンションの下の階の住人を使っていじめっ子を殺させる迄に至ってきた…。 異常性のあるベンを果たして止められるのかーーー?

映画『イノセンツ』(ネタバレ)感想

猫死ぬの最悪映画。今時の子は超能力の事、サイコキネシスと言うだろうか。その中にテレパシー(テレパシスト)と透視と念視(サイコメトラー)と色々種類あるの知ってるかな。

かの昔は、超常現象番組とか超能力ありますって言ってマジシャン出たりとか胡散臭そうなTV番組もしてたので昭和生まれ〜平成迄まぁ、知ってるかな。

異能バトルは今やアニメも少ないかも知れない(今は異常な程に異世界ものばかりだし)。超能力はあると、海外でも昔は信じられてた筈だが…最早、居ても闇の中に生きる種族なのか。

ジャンルとして新鮮で、‘子供の内でしか出来ないコト…’と言うストーリーは興味を唆るものであるだろうし、よくある話しだ。

と、言っても当時、少し話題になった位、ザワついたらしい…が。

 確かに、障がい者のかたにしか分からない感性、芸術性の高い作品を作る事は実際にある事だし、可能性としては…あるのかもと感じでしまう。

 冒頭の、アイダが姉アンナに悪戯するシーンから少し進んだシーンで靴の中にガラスの破片を入れるシーンは怖い。

アイダにも凶暴性があるーと。ベンには元よりコミュニケーション障害の様な処で友達が出来なかった処から…凶暴性はあった。

子供特有の狂気と言うか、子供だから純粋だと。そして、子供の頃だからこそ、不思議な能力があるかもしれないと言うよくある設定。

現在の若者は上記の私の感想の様に、今は超能力番組がTVでしないからかもしれないから、一定の人に刺さったのかも。

兎に角、猫殺しは許せないし、もう一生見ないと、思う映画。

アイダがアンナにした悪戯も、ベンがアンナにする木の枝を太ももに刺すのも見てて痛い。流石、ホラー。

そしてベンがした猫殺し、同級生位の男の子殺し、実母を傷付けた挙句、死ぬとは思ってなかった様な大火傷をさせた仕業………。

どれも痛々しいし嫌い。特に、ベンがママにした、足の大火傷は私の妹がリアルで受験勉強中に下半身全部焼けたのを思い出し辛かった。

ここで、実際に下半身火傷のリアルな治療迄を見てきた事案から書きたい。

ベンのママが死んだ原因であろう下半身火傷の解説〜リアルな下半身火傷の治療についても〜

勿論、今回の映画の様にフィクションである事は重々承知の上、実際に火炙りもしくは熱湯による半身火傷が原因でなぜ、亡くなるのかを解説したい。

ただ、実例が生々しいのでフィクション以上のリアルな表現が、苦手なかたは読ま無いで頂きたい。

半身火傷は生死の境を彷徨う。生きるか死ぬか…。 まず、半身火にまみれたら水をかけてはいけない。皮膚が落ちてしまうからだ。

例えば子供の時に日焼けし皮膚の皮を剥いた覚えがあるかもしれないが、昼は基本、何重にもなっている。

ただ、それは“健康な皮膚”の場合は日焼けした表面の皮を剥いても大事に至らない認識かと。

皮膚が半身焼けてしまっては皮膚呼吸も出来ない。

 今回、ベンはママにまず、フライパンを頭に落として気絶させている。 それでも飽き足らず、下半身に作っていた熱々のスープを落とす。

その凶暴性は…見てて目に痛い。 イコール死ぬと迄、考えが及ばないのは彼の学力の無さやコミュニケーションの無さで小学生高学年位に見えるがそう言う知識が無い様に思える。

 さて、今回のベンのママの死因については、最初、フライパンで頭を打たれた脳挫傷もあったかと思ったが、その後のそのスープの火傷。

先に書いた様に恐らく、半身火傷を負い皮膚呼吸も出来ない状態。 途中、ママは熱くて蠢いて、頭も打ってるのにベンを責める事は言わず。

助けてと言っていた…。 が、直接の原因は脳挫傷の後に脳梗塞を起こした感じでは無い様にも思える。 ちなみに脳梗塞は私の祖母が過去、なりかけており、よく言われる主な特徴の“言語障害”で気付く事がある。

祖母は言語障害等出たのをヘルパーさんが気付き、早期発見で手術を免れた。(治療としては脳の血液…が詰まってるので血栓を溶かす点滴で治療した)

 ベンのママは言語障害は見られなく、まぁ、辿々しいながらも文章を喋れてるので1番の原因ではないかと思う。

問題は下半身火傷。此処で、私の妹の治療法の例を挙げるが、それも過去話で今から20数年前の出来事で今の治療は進んでいる筈だと思う。

治療に使ったのは人工皮膚多少と皮膚培養。 もの凄く時間がかかる。 ただ、やれる事を早期でやらないと命の危機に陥る。

火傷が見つかった時点で救急車を呼び、中ではどの様な状態か確認する為に部位を見るが、ウチの場合は私の母が居合わせたがベテラン看護師だったにも関わらず、実子の事でパニックだったのであろう。

火を消した後、熱がる妹が風呂に行き、シャワーで皮膚を流すのを止められなかった。 この時に、流さない為に火を消したら、熱くても体温調整を服やクーラー等で調整しなるべく皮膚を流さない様に努めて欲しい。

妹の場合は下半身だったので、病院に運ばれた後、即手術。健康は皮膚が頭しか無い為、を丸められそこから健康な皮膚を移植。

即、頭を丸めなかった様に思えるので人工皮膚をまず付けたのかもしれないが、それも半身だと数に限りがあると思われる。

尚、今は科学が発展してるのであれば人工皮膚も大きいのがあるのかもしれない。

 病院の措置としては、救急車では部位を冷やして入院先を必死に探してくれてた位だった様に思える。 皮膚は専門性が高い。

病院に着いてからの手術は恐らく、死んだ皮膚(よくドラマである焼けた黒い皮膚等?)は取り除かねばならないらしく、其れを行う。

その後、残った皮膚の処も合わせてワセリンを塗ったと思う。 皮膚はほぼ死んでるが、そのままにしてると菌感染で違う病気になりかね無い。

ワセリンを塗った後は包帯でグルグル巻きだ。 その後、その後は頭から皮膚を取り培養し、火傷した部分に移植。

家族だと培養が途方もない時間に思える…。 本人が1番辛いのだが。 手術後は即、無菌室に行く。面会の際は防護服を着る。

少しでも感染をさせてはいけない…筈が入院した病院は感染を出し、妹は死にかけた。 無菌室で面会の家族は防護服だったが看護師達は防護服を着なかった。それが原因では?と疑う。

 さて、私の家族の辛い話しは此処までにして、この映画のベンのママは恐らく、以上の理由で脳挫傷とその後の熱々スープによる下半身火傷…余程の熱傷で、皮膚呼吸もままならず、下半身が壊死しママも呼吸が出来ずに亡くなったのであろうと推測される。

(リアルな火傷の解説については最新の2023年のブログ等を、挙げておきます。『火傷の応急措置や対処法・薬についての解説』ひまわり医院

映画『イノセンツ』のクライマックス、高評価が理解出来ない

そんなに異能バトルが素晴らしかったろうか?猫殺しを見た後から胸糞案件でまともに見れなかったからとかではなく…。

最近はここ10数年でそれなりにホラーは見てきたので、耐性はあると思う。 そんなに気持ち悪い表現と言うよりは全部‘視覚的に痛い’だけかと。 精神的に辛い事はそんなにないかも。

いや、子供がいる大人からするとハラハラするとも思うし、精神疾患を抱えたアンナが友達の影響で

兎に角、終わりかたもうーんなんやろな〜って感じもあったなり。

★3〜4。

映画『イノセンツ』(画像:IMDbより)

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