劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』感想

2020年作品

私は、映画以前に、漫画は、“ebook JAPAN!”と言うYahooの電子書籍で漫画無料期間の1〜2巻辺りを、2回くらい配信した際に見たのと、アニメは1〜9話迄しか視聴していない。 

映画公開前に、映画までの総集編を前後編した様だが、其れもアニメの冒頭部分にあたるので…前編は見なくても変わらず。

後編自体は、レコーダーを旦那さんが録画した後、即消した。故に、予備知識なしで映画を観に行くことになりましたよ………? ただ、アニメは飛び飛びで見てたので、1話を3回くらい見ました。

 其れに関しては、少年ジャンプも読まない、アニメも見ない、鬼滅の刃の映画に連れて行かれるだけの親と一緒くらいです。 

えぇ、私の漫画やアニメ見聞きした話しは、まだ、仲間すら出てきてないですから…。 そこで、最近、こんな記事を目にした。

鬼滅 知識ゼロの人の疑問点(←こんな記事も出ましたね)

まぁ、この記事にある様に、アニメか漫画を読破してから、映画見るのが基礎知識としておススメではある。 

アニメを見よう見よう!と意気込んでなかなか、先に進まないものの、アニメ1話を3回見た私からすると、アニメ1話だけでも、ネズコとタンジロウの関係性、家族の絆を感じるのでアニメの冒頭数話を見てから行くと、より、涙しやすい。

 ちなみに私は、ほぼ、アニメも漫画も知らないのに、この映画、号泣しまくってた女である。

鬼滅の刃』基礎知識

 まぁ、色んな処でググれば(Googleで検索すれば)出てくるだろうけど、鬼滅の基礎知識。 此処で、私も書いてみようと思う。

 主人公は、竈門炭治郎(かまどたんじろう)妹は禰豆子(かまどねずこ)。仲間でイノシシの頭を被った伊之助(いのすけ)、金髪の我妻善逸(あがつまぜんいつ)。

冒頭に出てくるのは、鬼滅隊を統率するお館様とお嫁さん。 映画のメインの敵は、もちろん鬼で、下弦の鬼えんむ(CMに出てくる夢を操る鬼)、終盤に出てくる上弦の鬼アコザ。 

今回の映画の主役級 炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)。 

 兎に角、冒頭でキャラ紹介はありませんので、初見の人は関係性が分からないので、アニメ全話(煉獄さんはアニメ後半しか出ないから)か、漫画なら9巻位まで読んで下さい。 

私の様に知識ナシでも、何となく、炭治郎が禰豆子を鬼から人間に戻す事を考えた時に、必然的に他の鬼を倒さなきゃいけない事。

鬼を倒しながら、鬼も元は人間でバックボーンがあるのを知り、情がある事、鬼を倒して禰豆子を人間に戻すのを聞く事。

〜と言う旅と言うか、鬼を討伐する任務に就いているという事です。 その中で伊之助や、善逸と出会い、一緒に修行し一緒に任務にあたる中で、無限列車に乗る事になりました〜と言うのが、今回の話です。

劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』あらすじ

竈門炭治郎は、鬼になった妹 禰豆子を人間に戻すべく鬼滅隊に入る。その過程で、鬼滅隊の仲間、善逸・伊之助と出会い、鬼を討伐していく。 

そして、鬼滅隊を統括する親方さまの伝令(カラスが喋り伝令を伝える。隊員には、1人1羽カラスが付いている<善逸さんだけスズメ>)で、無限列車と言う列車にて人が何人も行方不明と聞く。 

指令を受け、妹と仲間と列車に乗り込む炭治郎。列車の中に、鬼滅隊の上位にいる“柱”と呼ばれる炎柱 煉獄さんと合流し、列車に潜む鬼を倒す。

劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』感想

まず、漫画やアニメを冒頭しか見てない私が、冒頭で出ているかたが何を話しているか?想像が追いつかない。

 冒頭の人物は、鬼殺隊を統括するお館様であり、鬼を統括する無惨とは、世代交代を経て対立しいている(鬼は長く生きる為)。

 その、鬼殺隊のお館様は身体が弱く、自身では戦えないものの、代々“柱“を育てて統括しているが、冒頭で嘆くのは、亡くなっていった戦った子供達の名前を呟き、毎日墓参りを欠かさない日課のシーンである。

 冒頭から、儚くもキレイな画像で墓参りのシーンから始まり、いよいよ、列車に向かう炭治郎が、現れる。 

仲間と共に、列車に乗り込むが、イノシシの皮を被った伊之助は、何故か…暴れている。 後に原作漫画を確認すると、炭治郎と伊之助は、列車も通らない田舎に住んでいた様だ。

そして、伊之助は、ずっと「猪突猛進」と言ってる様に、まっすぐに純粋に強さを求めている様な子。列車にも、自分とどっちが早いか!?と言う純粋な疑問で猛進したかっただけで騒いでいる。

何故、イノシシの頭を被ってるかと言うと、イノシシに育てられたからだ

 次に、炭治郎が、鬼殺隊の面々にアニメの最後で会うシーンがあるらしく(アニメは最後まで見てない・漫画は、結局、映画後1万円持って全巻買いに行きました)、其処で柱の煉獄さんとお目通ししたらしい。

探すのに、煉獄さんは赤い髪で特徴もあるし、炭治郎は鼻が効くので匂いで分かると言う。 炭治郎はちなみに、鼻が効く、伊之助は、触覚が、善逸は聴覚が効く。

禰豆子は鬼でありながら、鬼殺隊が…いやお館様が赦すほど、人間の心を忘れておらず、また、幾人かの鬼との戦いで鬼火を使えるようになった。

善逸さんは、元は黒髪だったが、雷に打たれて金髪になったと言う 女の子が近くにいない処出修行ばかりに励んだ為女の子は好き 禰豆子との出会いで一目惚れをし、映画では“禰豆子ちゃんを守る”と格好良いセリフも飛び出す
最初、唯一のヒロインだった禰豆子 鬼になってしまったが、人間の心を忘れずにいる 可愛さと強さを兼ね備えていて流石 人間を食べない様に、竹を咥えさせられている 故に「ムー!」としか言えない 其処がまた、可愛い 
声優さんは、“ラブライブ!虹が先学園スクールアイドル同好会 ”でアイドル女子高生役も演じている 鬼頭明里。 
あかりんはラブライブ!〜から知った私だが、他にも色んなアニメにも出ているので要チェックな声優さんです。ちなみに、ニュータイプアニメアワード2019 年声優賞1位ですよ。

 煉獄さんに無事会うが、まずまず、お弁当をかっ込んで食べている。そして、『美味い!』と放っている。 

なんとも、元気で良い食べっぷりでありつつ、明るいイメージだ。 

どうやら。煉獄さんの話によると、アニメの(今は2期発表がないものの1期としよう)1期の終わり間際、鬼滅隊が、禰豆子を鬼だが、鬼殺隊としての炭治郎に着いていくのを赦すか、鬼を倒したい気持ちがあるが、鬼殺隊は歯痒かった〜と言う口調である。

お館様が許したからと、禰豆子の行動を実際に見て(血が出た人間を前に襲わなかった)、煉獄さんは赦そうと言った旨らしい会話だった。

そこから、話は進み、炭治郎が嗅覚も兼ねて感じる鬼の違和感。 そして、急に鬼が…いや、駅員さんが切符を切ったタイミングで、カチン!と、違和感倍増。

 鬼が現れ、煉獄さんが戦う。 さすが!強い!!!〜と言う話しですが、実は、もう夢の中…鬼の手の中に居ました。

 夢を操る鬼は、車両の上に居ました。鬼が居ながら、前車両から離れられないと言う事で、人間も脅して使っていました。

人間は、鬼滅隊と心中をする様に、鬼の特別に作った縄で鬼滅隊の1人につき1人の人間と繋がれてました。 

其れは、鬼は良い夢を見せてその間に、本体よりも夢と言うか人間の深層心理の中に操った人間を送り込んで、精神を殺せば、その人間も死ぬと言う計算の元、動いているとの事でした。

 鬼の名前はエンムと言う下弦の鬼です。最大の鬼の長(映画には出てきません)の無惨<ムザン>の抱える鬼の中で上弦・下弦と強さによってランクがあり、下弦は雑魚の鬼よりは上って事です。

1番上は、上弦の鬼の壱と、番号が割り振ってあります。 

エンムは、下弦の鬼がほぼ?少なくとも漫画に出ている下弦の鬼の中で、無惨の怒りに触れ殺された中で生き残った鬼です。 

さて、そのエンム、後に映画中盤で分かりますが、列車毎、鬼になってるので先頭車からなかなか動けないと操る人間に言う様に、先頭車の部分が、弱点の首になってます。 

ちなみに、鬼は、首を切れば大体、死にます。(漫画を読み進めていくと、上弦の鬼はなかなか死なないけど…最終的に首と胴をまず切り離し、更に頭を潰す…胴体からも首が生えない様にする 又は、陽の光が弱いので朝まで戦うのをしなければなりません)

 操られた人間は、既に傍若自棄になっている人間です。何故なら、エンムに既に、家族を殺されてる者、生まれつき病弱で助かる見込みがない者などなどで、その弱点をエンムの言うままに、弱い処を洗脳されてる様なもので、“エンムの願いを聞けば、楽に良い夢のまま死ねる(楽になれる)”前提の元、エンムの言う事を聞いてます。 

決して、根は悪い人間でもなく、心が弱っているだけです。 

 “鬼滅の刃 無限列車編相関図”作ってみた↓(アカザですね。漫画、履修してないのでそう聞こえたのか記憶違い)

上弦の三、猗窩座(アカザ)がアカザになってた↑すみません…あと、鬼殺隊が鬼滅隊って書いてある-

夢の中では、炭治郎は、禰豆子がまず出ていない世界で、現世では亡くなっている家族の良い夢を見ます。 

そのシーンは、アニメの1話に繋がるものですので、アニメ1話でも・漫画1巻でも見てる人は、此処でボロ泣きです。 

そして、私も泣きました。 その深層心理の中で、操られた人間で身体の弱い男の子は、炭治郎のまっさらな心を知ります。 其処で、真っさらな深層心理でありながら、純粋な心の塊が小人の様になり、操られた男の子が探している、心の核に案内してしまうのです…。

一方、煉獄さんの心の中では、亡き母を思い出し、父に鬼殺隊に入ったと報告するもの、一蹴され、弟との会話で、夢が続くように思いますが、深層心理に辿り着いた操られた女の子が、心の核を壊そうとします。 

けれど、さすが、鬼殺隊の‘柱’となる人間です。煉獄さんは無意識にその女の子を、現世で、首を絞めてしまう。

 夢の中にかからない、鬼である禰豆子は、炭治郎の運んでいる(陽の光を避ける為に日中は箱に入っている)箱から出てきて、炭治郎を起こそうとします。 

炭治郎には、頭突きをしますが、炭治郎は、かなりの石頭を持つ少年ですので、禰豆子の頭から血が垂れます。 禰豆子の血の匂いを感じて、夢に居る炭治郎は異変に気付きます。 

夢の中で“起きろ起きろ”と、自分自身に呼びかける炭治郎。 炭治郎自身、夢の中で夢を不思議に思っている点はある様な描写ではあります。まず、家族で居ても禰豆子は居ない違和感。 

その違和感を補うべく、徐々に夢の力も強くなり最終的に禰豆子も夢に出てきますが…その頃には深層心理でも違和感があり、禰豆子を見ても、夢だと分かる…何故なら、夢の中では無い現世の禰豆子の血の匂いがするから。 

けれども、居心地が良い家族の生きてる中に居たい気持ちもある。 

葛藤の中で、現在の‘家族を鬼に殺された自分、禰豆子は鬼になった自分、鬼殺隊に入隊してる自分’を思い出し、夢から出る方法を探します。 

炭治郎は、この夢を覚ますには、夢の自分を自害するしか無いと気付き、夢で自分を殺します。

 夢から覚めた炭治郎…。其処に待っていたのは、操られた人間と繋がれてる自分と、仲間達。 揺り起こすが、起きないのを、何度も諦めず、起こそうとする。 

最終的には…。此処は、映画本編又は、原作漫画を確認下さい。 

結局、禰豆子の鬼火で、エンムの練り込んだ鬼の力の縄を焼き夢から覚めるんですが。 この文章に起こした感想で足りない解説は、映画は文庫化されてますので、其方でも参考にして下さい。

 さて、ほぼあらすじを書いてる様な感想になりますが、此処で思ったのが、映画見過ぎてて、気になったのが、エンムのキャラとは、色んな映画のオマージュなのかな?と思いましたが…。

下弦の鬼に関しては、手だけ動くので、アダムスファミリーのハンドを意識したものかと思いました。

 また、夢の中での善逸さんは、大きなハサミを持ちシザーハンズを意識してるのかと思いました。

 さて、其れはそうと、此処からの夢の覚醒をする鬼殺隊の仲間たち。煉獄さんの凄さの逆転劇! そして、炭治郎の折れない心。 

最終的に、エンムは、夢に何度も炭治郎を落とし、炭治郎の家族を使い炭治郎を陥れようとしますが、炭治郎は、“自分の家族を侮辱するな!”と立ち上がります。

 炭治郎の水の呼吸…伊之助の猪突猛進する獣の呼吸、善逸の寝ながらも相手を倒す雷の呼吸…禰豆子の鬼の強さ、そして柱である煉獄さんの強いアクションシーンが続きます。

 この映画は、アクションofアクション。 そして、緊張感しっぱなしで、緩い処は、最初の夢のシーンで、夢にかかっているのか分からないくらいに、煉獄さんが鬼を倒した程のあと、炭治郎達が煉獄さんを囲んでワ〜っとなる処と、伊之助・善逸の夢のシーンが緩い部分くらいです。

アクションは、終盤に入って、ようやくエンムを倒したと思ったら、上弦の鬼のアカザが出ます。

 普通に考えたら、下弦の鬼とボロボロになる迄戦った後に来る上弦の鬼、ズルく無いですか?いや、敵としては、倒したい訳だから、当然ですけど。

 昔の漫画ならピンチを切り抜けた後は、また修行して強いやつを倒しにいくのに。 そんな事情お構いなしですよね…。

現実の戦争なら、倒せる時に畳み掛ける様に倒しますものね。漫画のパターンを覆してる最近の漫画と、思いました。

 まぁ、映画見てる最中は、そんなこと考える暇もなく、煉獄さんがボロボロ・みんなボロボロなのに!と言う処に、アカザは煉獄さんに”鬼になればもっと強くなるのに“と鬼にまで誘います。 

鬼になると、人間の記憶も薄くなり、何故鬼に落ちたか、人間を(世間を)憎む様になったのか忘れる程の時を生き憎しみだけが残ります。

それなのに、何故…鬼に誘う?と言う怒りもあり、炭治郎も煉獄さんも怒りMAXです。 

アカザは、‘強いやつを倒すのが最終的に楽しい’‘鍛えて強くなる事’に良さを魅ている。 もう、ゲームのストリートファイターⅡXの豪鬼かなと思いました。(個人の感想です)

ストⅡXの豪鬼とは、主人公のリュウをいきなり倒すシーンから始まり、めちゃくちゃに強い。強さを誇示し、求め、倒れないと言う人間を外れた精神と肉体をこの映画を見て思い出しました。

 其れは良いとして、煉獄さんの身を呈した強さを超え、アカザは勝ちます。あと少しの処で、朝日が鬼のアカザを照らし、消し去ろうと言う処で、アカザは全力で逃げます。 

其れに炭治郎は、怒り、鬼はズルい、煉獄さんは負けてないと叫ぶシーンも原作を知らない映画初見の人には何の事かと思いますが、少しでも物語を知る人には、炭治郎の素直なセリフがズシンときます。そして、号泣です。

 勿論、ボロボロになりながら、煉獄さんが戦う様は大泣きです。

アカザVS煉獄さん

 そしてそして最後の、後を任せる為に残りの命を奮って炭治郎に語る言葉達、ホッとして笑顔で亡くなるシーン。 エンドロールで煉獄さんの想い出のシーンには、ボロ泣きで嗚咽です。

 もう、この映画で、煉獄さんに魅了され、煉獄さんに泣かされる映画になりました。 この後、私は、1万円を握りしめて、漫画全巻買いに行きました

 映画のこのヒットは、炭治郎の純粋さ、絵の素晴らしさ、そしてキャラクターの魂の篭った演技。アクションの凄まじさ。日本人としての、強さの考えかたを示した1本だからヒットしたと思うのです。

 是非、原作漫画を読んで、最終回まで、この日本の古き良き純粋と強さに酔いしれて下さい。

 是非、お勧めのアニメ映画です。 ヒットしているので、老若男女、見に行ってますけどね。原作漫画やアニメ見ると更に、分かりますよ。

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