午後ロー地上波『ハードソルジャー〜炎の奪還〜』感想 2022.08.23

2012年作品

2012年作品。ジャンルは、サスペンス・アクション・ドラマ。

主演はジャン=クロード・ヴァン・ダム。

ジャン=クロード自体、有名ではあるが、アクション系をあまり昔見てなかったので、名前は存じているが、どんな作品に主演してきたかは知らない。

途中から見てしまったけど、誘拐された子供がいるシーンは見たので…そこから、あらすじ等書いていきたい。

 ちなみに、劇中に“人身売買を行うのはロシアの組織”と言う表現があり、今まさにリアルタイムで戦争が起きているロシアを題材にした作品を放送するのは、やはり流石、午後ローだと思った。

 他局では、出来ないかもしれない。最近はもう、過去の映画に限らずドラマでもコンプライアンスがどうのと、原作があってもかなりの改変をして、製作する事が多いと思う。

そんなのは、面白くない。事実を知りたい。それが世界の偏見でも良い。

例えば、日本の映画作品が結構な割合で外国で賞を獲る特徴に、“アジアらしさ”があると思う。

ちょっと妖艶チックだと更に良いとされると思う。 あとは、もう、好みだけど、日本の侍.忍者.黒髪ロング女性かなと。

更には最近なら、アジアの貧困さを、リアルに描いた作品が賞を獲っている気がする(‘万引き家族’とか)。

 なら、今、日本が抱える1番の問題は老老社会だと思う。20年前くらいから、在宅介護を経て、ずっと思っているのだが。

貧困も兼ねるが、どう介護しどう弔っていくか…など地味だけど増えすぎた老人達にどう接してるか、日本!?を題材にしても良いと思う。

私自身、まだ見ていないが、姥捨山の映画“デンデラ”なら既にあるが。いや、調べたらその以前には“楢山節考”が原作としてあり、この映画こそ、パルムドール賞を獲っているな。

この原作になった作品(原作は小説)を参考に“ミッドサマー”も出来たとか…。ルーツ知らなかったな。

さて、余談は置いておいて、あらすじと感想を書いていきます。

映画『ハードソルジャー〜炎の奪還〜』(画像:IMDbより)

映画『ハードソルジャー〜炎の奪還〜』あらすじ

元傭兵のゴール(ジャン=クロード、ヴァン・ダム)は、警察の解決出来ない事件を解決していた。

その力を買われ、1人で潜入操作をしていた。ある事件で少女たちを巻き添えにし自責の念に駆られる。

危ない仕事を辞め、肉屋で仕事をするゴールは、過去のトラウマを仕事をしていても見てしまい、酒に溺れる。

 モルドバに試合の為に有名な格闘家アンドリュー・フェイデンが娘と妻を連れ、この地に訪れる。

滞在中のホテルから娘のベッキーが突然、居なくなる。

アンドリューは最初はホテルの部屋に居ると思い、シャワーから出た後に探し、妻モニカに聞くが知らないと言い、一応、ホテルマンに連絡。

見つからず、誘拐事件としてニュースに出る。ゴールは店仕舞いの前にTVで知り、またトラウマを思い出し苦しむが酒を煽っていると、男女の客が。

その、TVに出ていた有名スポーツ選手のアンドリューとモニカが、娘が居なくなった探して欲しいがその男はいるか?と尋ねてくる。

そんな男は居ない…と断るゴール。ゴールが後ろを向くと、モニカはゴールの首の刺青に気付く。「貴方が傭兵だった?貴方が私達が探してるゴールね!」と突き当たる。ゴールは、もう仕事をして無いと言い、夫婦を帰す。

 夫婦は2日経っても音沙汰無しの事にイライラし、アンドリューは独自に聞き込みを始める。

一方、警察関係者のゴールの息子セルウィンも、この事件を気にかけており、父ゴールに危ない仕事と承知しながらも、父くらいしか非合法に捜査を進められないとも思っており、協力を仰いでいた。

 アンドリューは夜の街に繰り出し、娘ベッキーの写真を手に聞き込みを始める。

この娘を見なかったか?とクラブの前にいる占い師の様な老女に聞くと、「先に金」と言われ、そこの目の前の“クラブに入って行ったよ”と答えられる。

アンドリューは金を渡し、お礼を言い、クラブに入りカウンターで事の顛末を話す。

BARカウンターにいた店主は、知らないし、‘老女は占い師ではない数年前からドラッガーの浮浪者’だと話す。

耳を疑い、そんな筈は無いと自分に言い聞かせる様にアンドリューは、店主に本当にこの女の子を知らないか?と再び尋ねるが、やはり知らないと答えられる。

店主や店の客やらがアンドリューに手荒く襲い掛かるが、アンドリューは格闘家で返り討ちにする。

ただ、照明も暗くなり、アンドリューは闇の中襲われ、ボコボコになる。

 その中、暗視スコープでクラブに入ってきた男が、アンドリューを襲った店員達に応戦。ボコボコにする。

アンドリューは朦朧としながらも、彼に助けられ、彼をよく見るとゴールだった。

夫婦は、“何故、助けてくれようと思った(思い立った?)?”と聞くと「正しい事だからだ」と、答えるゴール。

 まずは、少女の捜査に行くゴール。信頼出来る刑事にも、伝えに行くが、独自に捜査を始めたゴールをよく思わないその他の警察官達は、ゴールが信頼している警察官と接触するのを捉え、捕まえようとする。

ゴールは、人混みで警官と会話し、その場を離れる。警官は、他の警察官に「今、オマエラが来たから容疑者を逃してしまった」と言う。

娘ベッキーを攫った組織、外国人を売る組織は、“金髪の生娘”を主に取引していると言うので、目星をつけるゴール。

組織の親玉であろう屋敷に乗り込み、親玉をあっという間に捕らえる。

 親玉に人身売買を止める様に、組織はお前らなのかと問い、シメたが、娘をその時点で取り返せなかった。

生娘達を管理してる屋敷に連絡がいき、ベッキーを焼き殺してしまう。その現場に辿り着いた警官からの連絡で、ゴールも知り、現場を見る。

 フェイデン夫妻は怒り、妻はゴールを、平手打ちにする。 夫妻は悲しみの中、この地を後にすべく帰国の準備を進める。

ゴールはベッキーの死の時の証拠写真を警察から入手し、再びフェイデン夫妻の元へ。 空港から飛び立つ為に準備をしていた夫妻は、ゴールの顔を見るなり訝しげな顔をする。‘もう見たくない’と。

ゴールは、娘ベッキーがどちらの腕にブレスレットを嵌めていたかだけ問いた。夫妻は早く立ち去りたいと思いながらも、答える。普段着けている腕は…。 その腕と写真の腕は逆だったのだ!

フェイデン夫妻は「でも医師がDNA鑑定した結果だろう?」と言うが、ゴールは「この国は何でも買えるんだ」と告げる。 ゴールは医師を捕らえに行く。夫妻も、同行する。

 ゴールはあっという間に医師を捕らえ、拷問する。“誰に雇われた?”と。医師は「知らない、DNA鑑定は本物だ」と言う。 フェイデン夫妻もその場で、問う。妻モニカもボコり、医師はようやく吐く。

 ゴールは犯人の組織を調べるべく、フェイデン夫妻の身も守る為に、ゴールの隠れ家へ匿う。誰が来ても、出るな…と。銃は使えるか?と自分の武器も渡す。モニカは父が傭兵だったと話し、いざ迎え撃つ事もあっても大丈夫だと。

 一方、組織に囚われてるベッキーが組織の女性が席を外した隙に自分のスマホを探す。まずは、固定電話で電話をかけ、自分のスマホを見つけ、親に電話をかける。 

ベッキーのスマホにはGPSがあるのでベッキーのPCから位置情報を辿って欲しい!と両親に話す。 時間を少し要し、辿る事が出来た処で…ベッキーが組織の男に気付かれてしまう!

両親はベッキーを迎えに行こうと武器を積み位置情報の場所へ…。ゴールに連絡する。

 ゴールは危ない夫婦を追って、いよいよ組織の元へ。ベッキーを奪還出来るか?

ハードソルジャー炎の奪還のAmazon検索

映画『ハードソルジャー〜炎の奪還〜』感想

 冒頭見逃してはしまったものの、洋画お決まりのバカンス先の雄大な景色と主人公ゴールの過去の失敗でトラウマになってる映像だろうと思うので、割愛しても問題ないかな…。

ただ、息子が出てきたので関係性は?と最初分からなかった。

 さて、この主人公ゴールの鍛え抜かれた身体とその身体能力を生かし、敵を次々と倒すサマは見ていて圧巻だったし誰も勝てないな…と思った。 本当に誰も勝てない。映画とはいえ。ジャッキーチェンにも誰も勝てないなと思うように、多分、殺気立ってて後ろ立つだけでやられそう…。ゴルゴか。

 殺傷能力の高さと拷問は傭兵時代に習うものだろうか…。このゴールと言う男の背景を知りたくなった。今まで見た映画でジャッキーとリーアムニーソン(“96時間”“96時間リベンジ”)も強いし、日本人で言えばファブルの岡田くんが強そう。勝てなさそう…。

ただただアクションが凄すぎる…としか言えないが。拷問が冷酷で残酷である割には、主人公ゴール(英語ウィキペディアではガウル表記)はトラウマを抱え悩まされてるので、人の子なんだなぁと思う反面、冷酷で非情な拷問をかます男がメンタルは弱いんか?とも思う。

そう、戦場に実際行った兵士もPTSDに悩まされるらしい。なら、戦争に行かなきゃ良いのにとも思うけどなぁ。傭兵の道から帰ってきてもランボーみたいになる…よね?(ランボーよく知らないけど)

兵士の中には非日常の戦争を経験したからか、家族にDVをする人も居るだろうし…もう普通では生きられないと自暴自棄になる人もいるんだろうな。 ウチの親は戦争経験者だが、幼い頃の体験者であり、召集されなかった。お爺ちゃんは戦争に駆り出されたと聞いている。

 悲しいな…戦争がなくなりつつある世の中でただ、日常を送ってるだけなのに人身売買とか。全て貧困が招いた事だと思うとやはり、国代表がしっかり国民をみないとこう言う犯罪が多発するんだろうなとは思う。

 評価的には、最期ハッピーエンドだったので良いとかそう言うレベルでは無いと思う。何だか心にズシっとくるのはこの実際の現実世界でロシアとの戦争をしているからだろうか。

もう戦争なんて貧困を生むだけで良い事ない。 ただ、武器商人が儲かるだけ。そして、他国から物資を奪えば自国だけ幸せになると言う考えかたは最悪だと思う。

 古い作品ではあるが、色々考えさせられた一作です。

映画『ハードソルジャー〜炎の奪還〜』国内外評価

英語サイトIMDbでの映画『ハードソルジャー〜炎の奪還』の評価は6/10

ALLMOVIEでの映画『ハードソルジャー〜炎の奪還』の評価は2.5/5

海外でも評価、低め。

ちなみに日本での映画『ハードソルジャー〜炎の奪還』の評価は評価サイトにあまり載っていなく(5件とか)比較出来ない。 多分、国内では当時見た人は当時に評価サイトなんて無いだろうし、今回の午後ローで見た人が多いのではないかな。面白くなくは無い。

ただ、虚しいだけ。アクション(拷問)はエグい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました