レンタルにて鑑賞。
大人になったver.とギャルver.の人間が似てる配役で流石です。
物語は、日本のギャル時代…本当に最近の話し設定で90年代のギャルブーム。 だが、この話しの原作は韓国映画のリメイクだそうです。
日本の設定に持ってきても、違和感無いほど、とても…良いです。90年代のギャルブームの主人公達が、大人になってから会い、自分たちの仲間が再び集まる。それは、1人が、癌になり余命がないから。
個人的には、この時代ではないですが(ギャルブームは、私の1世代あと)、全く同じ事が現実であったので、この映画見るのが怖かった…かもしれない。レンタルしてきたのは、旦那さんで、旦那さんは私の5つ下なので、時代ど真ん中なのですよ。キムタク、安室ちゃん、小沢健二etc…その時代の旦那さんはロン毛でした。
その時代の事は、私は鬱々としてて、現実、高校がつまらなかった。自分達の学校は、大田区で、羽田方面? 川が近くにあり、川を越えれば川崎。 そんな変境地なので、まぁ、土地は広め。 中学の時は1、2年は世田谷だったけど、2年生の時に転校。大田区に越したが、やはり広い土地ではない。 高校は何故かその学校は専門的な分野で、英語・理数・美術コース。二組づつで、3年間シャッフルされる事なく、同じクラス。 3年も一緒だから、やはり、仲良くもなるし、知った顔もする。それで、その中のリーダー的存在と言うかマスコットキャラクターがいた。その子が、私が30才の時に癌になった。同じグループの子達が、一生懸命連絡を取り、何とか個別にその子の処に訪問。当時はLINEもない時代だから、メールや電話で連絡を取ってた。 …そう言う経験があり、Sunnyの映画と全く同じ事が現実にあった私及び私達同級生…みんな、胸中穏やかではないと思う。 同級生の気持ちは、分からない。やはり、同じグループ内の仲間しか会えてないから。
私の話はさておき、Sunnyを見た。
主人公ナミを演じる篠原涼子は、たまたま訪れてた病院のお見舞いで同じ病院に入院してた高校の同級生セリカと会う。癌といわれ、同じグループだった同級生達を集めようかと思う。まず太った梅(渡辺直美)を見つけ、興信所(探偵)に行き、他のメンバーを探そうとする。探すまでには、色々あり…裕子はすぐ見つかるのだが、他のメンバーがなかなか見つからない。 結構、設定も脚本も日本風にしっかりはしてると思う。 物語は、当時のギャルだった頃のナミ達と今の状況のナミ達と交互に進められていく。だが、何となく何だが、当時のギャルは、もっと早口で喋ったりしてたと言う印象が、映画の中の初登場シーンでは無いかも?と違和感もあった。全体的に、当時のギャルを、今の子が演じるのが、何か違和感だった。それは、仕方ないのだけど。
演じる人達、やはり、ベテラン勢でキャラ立ちしてる。リリーフランキー演じる探偵がいい加減だ。篠原涼子の主人公はマジメで、ギャル時代の広瀬すずもイモっぽい役も上手い。ともさかりえ演じるシンは激しく、セリカ役の板谷由夏は、キレイ(山に登る板谷由夏は存じ上げなかったが)で、ギャル時代の山本舞香はカリスマを持つキレイさ。画面から滲み出てるので、リーダー的に適役。裕子役の小池栄子は相変わらずオッパイでかい。ギャルが憧れるようなキムタクの髪型してる三浦春馬は、とても今までの三浦春馬に見えないほど、当時のキムタクを真似たダサさがあるが、やはりカッコ良いのかもしれない。
物語が本当に上手いのは“モテキ”でお馴染み大根監督。やはり、スゴいやり手だ。この作品を作るのはどんな想いだったのだろうか。 30、40代には懐かしくも、愛おしい作品に仕上がってる。と言うのも、ギャルも崇拝したであろう神的な存在の安室奈美恵が挿入歌。Sunnyの作品内にも、安室ちゃんのファッションは欠かせない。 安室ちゃんファンも納得の感動の物語だろう。 大根監督が得意そうな(モテキ見てると)冒頭は、ミュージカル的なシーンから始まる。 癌に向き合いながら、明るく楽しく、昔を懐かしみ、愛の感じる90年代の物語が、此処に・ある。
こう言う、明るい作品を、無くしてはいけないよね。 製作は川村元気なので、こう言う結果になりますね。企画や製作…プロデュースするには、川村元気はもってこいなんだけど、彼自身の文章は盛り上がりに欠ける(‘世界から猫が消えたなら’の本を読んで思った)。
“明るい癌患者”と言う設定が好きじゃない人もいるかも知れないが、実際に、明るく振振る舞う患者さんは居るから…私の同級生然り。実際問題として、ありそうなストーリーである事も、評価出来る。
ただ、本当に、現実に同じ事があった私からしたら、胸が苦しい。
あと、星5つ評価にしたら、大根監督作品は、星5つ何だろうけど、渡辺直美が個人的に凄く好きじゃない事と、もっと踊れてそれなりに演技出来る芸人も役者も居るだろうから、渡辺直美じゃなくても良かったと思うから、星4つ。渡辺直美は、渡辺直美感が出てて、演技じゃない。 大根監督はもちろん、自然体の演技を撮るのも上手いと思うけど。1人、苦手な人が出てただけでこの評価でスミマセン。あと、当時が好きだった人にしか、もしかしたら、面白さは半減かもしれないし、面白いけど、円盤買うような(*ディスク化するの意)作品かと言うと普通の人がそこまで思い入れで買うか分からないので、星4で正解かも。 安室ちゃんファン、当時の時代が好きな人達、小沢健二ファン、すずファンは買うかもしれませんね。
面白く勧められる作品かと言えば、勧められる。 だが、評価は人によりますね。
ちなみに、劇場で見てないが、試写会が、普通の映画館で、たまたま立ち会った。Sunnyの試写会が、お母さん世代がギャルのコスプレをするとか、若い格好をする…と言う条件だったのか、そう言うマダムが来てたけど。………うん。って感想でした☆ちなみに、学生は制服と言う制約だったのか(試写会の言う‘こう言う格好で来て下さい’って言うのは大体、絶対ではないよね)制服で溢れかえってたな。貴重な場面に会ったなと言う思い出。
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