酸素、水圧、人喰いザメ 三重苦からの脱出劇2024年夏スリラー『エア・ロック 海底緊急避難所 』感想

2024年作品

2024年8月16日映画。 誰ー?サメ映画って言ったの… もうね、大きなカテゴリだと“パニック映画”ですよ?でも…サメ単体映画ではなかった。

 ナニ、コレ?と思う。邦題“海底緊急避難所”もダサい………し? エアーって空気の意ではなくどちらかと言うと飛行機かよ…って!!!

どゆこと?ん? そうなんです…飛行機+サメのパニック映画です。 合わせ技すぎん?なんて…こった!とパニクった映画をレンタルしてきたので、感想です!

アヴァは州知事の娘で良い歳してからもSPが旅行に着いてくる…。ただそれには、理由があった。SPをしていたブランドンはアヴァの母親を守り切れなかった過去がある。

時々思い出し寝汗をかくくらい気に病んでるブランドン。 アヴァが友達とボーイフレンドと旅行に行く時はアヴァを子供扱いせずに、付いて行って良いのか?と問う。

アヴァも心に何か思ってはいるものの“嫌な予感がする”と、ブランドンを同乗してもらう様に頼む。 見守るよとブランドン。 そんな予感とは裏腹に、アヴァのBFジェドとジェドの友達カイルはSPがいる事を懸念する。カイルに至ってはブランドンを揶揄う。

 そんな3人がリゾート地サボへ行くのは遊ぶ為。 乗客には祖父母に連れられ孫のローザが。ローザはヌイグルミを落とし、アヴァは飛行機に行く迄のコンコースの道端に落ちてたのを取りに行く際、アヴァにぶつかった。 アヴァはイライラし最初ムカついたが、気を取り戻し、ローザに落ちてたヌイグルミの場所を教える。

ローザの祖父母は会話から陸軍出身だそうだ。 多くの客を乗せた旅客機だが、良い席と一般シートと。3人は座席を空いてた処に移る。 離れてアヴァのSPブランドンは予約席に座る。 キャビンアテンダントが飲み物配りで歩く中、キャビンアテンダントのダニーロに絡むカイル。 カイルはドリンクが回る前もキャビンアテンダントに、緊急事態アナウンスを揶揄っていた。

離陸後、上空…乱気流か飛行機が揺れる。驚く乗客…窓側にいたローザが機体の羽に鳥がぶつかり?火を吹くのを目視。 祖母に伝えるとシートベルトをしっかり閉めて!と。同時に旅客機内でも放送が流れる。 シートベルトの着用義務…。

火を噴いた羽からこぼれ落ちる破片!窓に刺さったと思ったら…一瞬にして壊れていく飛行機。脆い…脆すぎる。窓破壊からの外気が流れ込み、高度が高く風が勢いのある気流で窓1つ壊れただけどボロボロと破壊。 屋根が剥がれ人が飛び、窓ガラスの破片や荷物などで人々が傷付く。

機体は炎上を少し起こしつつ高度下がり、大海原の上空を飛んでいたので海に落下…。大きな機体がズブズブと海の底にいとも簡単にー沈む。 機内に流れ込み海水…。機内も大きいので海水がありつつも機体の中にはエアポケットはあり、下半身が海水に浸かりつつも上半身で息が出来る場所も。

アヴァを含む3人とブランドン、CAダニーロ、祖母とローザが生きている。 離れてしまった祖父は…パニクる皆。カイルは飛んできた破片が刺さったり。ブランドンはそんな中、例え海中に沈んでも飛行機のレコーダーや救難信号が出てる筈なので助かると皆に告げる。

救急箱を取りに行ったりと海に沈んだ機内を泳いで行くと言う。 ローザの祖母は陸軍看護婦だったと言うので治療が出来る。 ブランドンが行く際に、ローザの祖父の形見を…出来れば帽子を持ってきて欲しいと頼む。

海中で穏やかな筈がー機体が揺れる。不穏なハジマリ。 唯一機転が効くブランドン頼り…だが…。 機内に入り込むサメに次々と傷付く仲間…更に水圧で減少する酸素!生き残る事が出来るか?絶望のハジマリは上映開始30分には始まる恐怖サバイバルスリラー!

左からCAダニーロ・アヴァ  ジェド・カイル 下段ローザ・祖母
アヴァ ブランドン

まず本当に言いたいのはカイルがクソだと言う事ー。どう考えてもモブの位置付けなのに…一々クソ過ぎる言い回し!翻訳されてて吹替でもオブラートに包めてない状態を久々に痛感しました。

 ブランドンは早めに退場(泳いで移動の際にサメに襲われて重傷を負う)しちゃうのは信じられなかったがパニック映画で“使える人”は早めに排除しないとカンタンにクリア出来るからーだろうか。

ブランドンにローザの祖母が祖父の帽子をせめて形見に持ってきて欲しいと言わなければーブランドンは途中、祖父の遺体に寄り帽子を取らなければ!生きていたのでは…と、思ってしまう。

スリラーだがリアル描写なので今でも理不尽に思う点は多々ある。 ブランドンの早すぎる退場。そして、カイルのクソ過ぎる性格…。

最初からカイルはクソだったがCAダニーロにオマエはゲイなんだろーみたいな事を言ってたが実際、カイルが傷付き治療迄の前にダニーロからここから脱出したらー彼氏と同性婚をすると夢を語る。

本当に…ゲイだった。 それにしてもカイルの色んな誹謗中傷がこの映画の品が無い事の証明だ。友達のジェドにすら、ジェドが片足を失った際に絶望しトライアスロンがもう出来ない!と嘆いているのに…これで減量しなくて良くなったな!と揶揄う。人として最低。

コレがスリラーでありパニック映画でありB級映画!そのまんま。 嫌になる………。カイルは本当に…残念過ぎる。 

さて、あらすじをおおかた書いた後がどうなったかと言うと、ブランドン退場。アヴァは母親どころかブランドン迄亡くしたーと言うか!冒頭のシーンを思い出すとブランドンが母を助けられなかった(海で?)の回想シーンから始まるがブランドンも途中退場する以上、冒頭と関連性ない…。

海のシーンもあったようなのは匂わせ感だけだった。 あらすじ書いた通り、冒頭から30分でーまさかの!まさかのッ海に沈む。早過ぎる?いやでも、ホラーやスリラーサスペンスは概ね短い映画だから…仕方ないのか。

でも何度でも書くけどブランドンの退場が早い。 そしてその後、ローザの祖母が看護師で頼りだったのにー。クソなカイルは怪我を負ったが助ける処じゃあないよ。 アヴァが他の乗客ヶダイバーセット?を持参してたと言うので、発炎筒を持参し小さな道から潜って貨物室に行く。

‘緑のバックに積んでた’と記憶を元に行く。 此処で発炎筒って水の中でも可能かーとの事で調べた。防水性もある。 ちなみに化学反応で発炎するので火を起こす事はしないからね、防水なら炎は消えない筈ー。

此処でまたピンチだったのが人数分ダイバーセットがない…。 ただローザの祖母は競泳選手だったとかで付けなくても長く息を止められるーと。そんな話しをして生き残る人選を考えてた時にまたカイルは“ババァはダイバーセット要らんだろ”とまた吐いたりした。

その内、機内の気圧が少なくなりボコっとなり色々あり、ジェドは片脚を失う重症。懸命に励まし生きていたがーやはり、出血多量もあったろう。そこで人数はお婆ちゃんを除く、アヴァ・ローザ・カイル・ダニーロになった訳だが、此処でもうそろそろ脱出の際にやっと、カイルも亡くなる。

ダイバーセット人数分のアヴァ、ローザ、ダニーロがダイバーセットを装着。お婆ちゃんは…もうずっとお爺ちゃんと結婚してから一緒だったので覚悟を決めていたー。3人が無事、脱出。いや、脱出の際には、救援が来るんだけどね。

救護に向かったヘリコプターは随時、アヴァが州知事の娘だから海上から見えなくても捜索は続けていた。時折出てくる。  最期クライマックス前にはダイバーが入って捜索するが…サメにヤられてしまうんだよね。

スリラー…確かにリアルっぽい作りだしサメもそこまで出てこない分、状況もリアルに感じる。ホラー枠では無いのかも。パニック映画。決して‘サメ映画’だけと言う括りでは無い。エグい…かと言われたら足が無くなったりサメにヤラれたりだが、傷を抉るとかUPになるわけでは無い。 流血苦手な人はNGだろうが。

誰にお勧めと言うわけでも無いが、サバイバル・海のパニックが好きな人向け? 星3つかな。2つくらいかな。 ★★

『エア・ロック 海底緊急避難所』(画像:IMDbより)

カナダ映画はあまり存じないけど、こんな感じなのかー?

『Blu-ray エア・ロック 海底緊急避難所 』

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