2023年ホラー洋画。2023年9月8日配給ワーナー・ブラザースより全米公開済み。日本では本日2023年10月13日に公開。奇しくも13日の金曜日(13日の金曜日と言うホラー映画がある)に公開…。ハロウィン合わせと言うか日本では配給の都合で今月にしたのか?
ゴシックホラー。1を見てなくても見れる作品であり、PG12なのでホラーとしてはライトめではあるものの、顔がグシャっとなる老女のシーンや冒頭から、身体全身燃える、バキバキの死体等出てくる。悪魔もビジュアルが暗くてよく見えないが怖いと思う。
また、ゴシックホラー(古い感じのホラー)らしく農場の様な大地も出る事から馬も出てくるが動物は死なない。女学校が舞台にもなるので子供が傷付くシーンもあり。
人気のホラープロデューサー・監督等のジェームズワンプロデュース。監督は『死霊館 悪魔のせいなら無罪』(2021)のマイケル・チャベス。原題は修道女2(The Nun II 、The Nun: Chapter Two)。
1は2018『死霊館のシスター』だが1の監督はコリン・ハーディ。監督や脚本が違うものの1のリスペクトはある本作。またヒロインであり本作の悪魔と戦う修道女アイリーンと一緒に戦ったモリースは続投。
…ところで字幕でモリースとなってはいるが‘モーリス’に聞こえてしまったのだが? …そんなモリースも今回は大活躍する笑本作、早速、ネタバレあらすじ感想を書いていこう。
『死霊館のシスター呪いの秘密』あらすじ
1956年フランス タラスコンの教会で日々の業務を続ける神父。侍者のジャック(マキシム・エリアス=メネ)はモヤの様な霧の絶えない街で1人たまにサッカーの練習をしてる。 夜の教会の業務(ミサ)に間に合う様に帰っては来たものの、ノワレ神父(パスカル・オベール)は早く支度をする様にと促す。
ジャックにミサで使用するワインを所望しジャックはサッカーボールを所定の位置と思われる家具の足元に置いて、棚の上の大きなワイン瓶を抱えて踏み台を降りる。 ミサ(礼拝)が始まりジャックが鐘を鳴らしシスターが杯に注いだぶどう酒を信者に次々与える。
ミサを終えジャックは大きなワイン瓶を棚に戻そうと部屋に戻るが、サッカーボールを家具の足で囲いの中に入れる状態にしていたがサッカーボールが踏み台の上に綺麗に乗っていた。サッカーボールを奥の部屋に蹴り、踏み台を登ってワイン瓶を戻す。
サッカーボールが奥の部屋から戻ってき…ジャックは奥の暗い部屋にまた蹴る。サッカーボールはまた…。ジャックは驚き司祭の部屋に行く。“誰かいます!”と司祭に告げるジャック。 上階の部屋から降りてくる何かのオト…。ジャックとノワレ神父は礼拝堂に行く。
“何者か?”と尋ねるも音だけが響き、実態が見えず音だけが鳴る。礼拝堂の杯の中の水が沸騰したかの様に鳴り蒸発したのを見た途端、そこから煙が人の様な形になり…その悪魔が実体化する。ノワレは十字架を用い悪魔を祓おうとするがノワレの身体は宙に浮き………燃える。
イタリアの修道院に向かう道、修道女のシスター達はトラックを降りぬかるんだ道を脱しようと車を押す。トラックはシスターの板をタイヤに挟み何とかタイヤを元に戻した。 修道院に着いて修道長に呼び止められるシスター アイリーン(タイッサ・ファーミガ)。
破天荒なシスター デブラ(ストーム・リード)は規則を冒しても反省文も書かないし何処に居るのかと修道長が告げ、アイリーンは探しに向かう。デブラはタバコを咥え何かを書いている。アイリーンはデブラの身の上話を聞く事になる。
黒人シスター デブラは地元で差別され、男兄弟が国に従じ戦争に行くなら女は…と、修道女に送られたとか。デブラはアイリーンに親の事は?と聞くとアイリーンは母親を思い出しながらも、何も覚えてないわと告げる。
フランスの寄宿学校で働いているモリース(ジョナス・ブロケ)は学校の庭の手入れをしている。 女学生達は学校の閉鎖されている礼拝堂の土からで虫を捕まえ瓶に詰め、学校宿舎のリーダーの元へ向かう。遅かったわねと言わんばかりのリーダー格の女の子は、彼女達の部屋から校長室に続く囲いを取り、虫を校長室に放つ。
校長室では悲鳴が響き、其れを他所に中庭ではモリースとソフィー(ケイトリン・ローズ・ダウニー)が会話をしている。仲の良い2人とそのソフィーの母ケイト(アンナ・ポップルウェル)は温かい目で見ながら、平和な時を過ごしていた。 リーダーと意地悪そうな2人の3人組はソフィーとモリースを揶揄い過ごしていた。
離れた処に暮らす筈のアイリーンはモリースの夢を見る。モリースはかつて、アイリーンと悪魔と戦ったのだった。 アイリーンは夜に寝てるが不吉な夢を見たかと起きると、修道長が呼びにきて“貴女にお客様よ”と言う。アイリーンは起きて、修道長を追ったが修道長はもういない。
呼ばれた先には男の人が立っており、モリースだと気付くが助けを求めてる様だったがソレは悪魔に変わってアイリーンは悲鳴をあげて起きた。周りのシスターに宥められたが、アイリーンは鼻血を出し動揺。
既にこの教会にも聖カルタ修道院でのアイリーンと神父の活躍で悪魔を祓った旨は伝わっていた。 アイリーン達の部屋に正夢の様に修道長が‘お客様よ’と昼間に呼びに来て向かうと、枢機卿が食事を出され食しながらアイリーンを迎えると、“また悪魔が出た”と、次々と亡くなった神父の写真を出す。
悪魔は何処かに移動しながら…神父を襲っていると。アイリーンは前回神父を手助けしながら悪魔を倒したのでその神父様は…?と尋ねると枢機卿と一緒に来た神父がコレラで亡くなった旨を話します。アイリーンは1人だと今度こそ死ぬかもしれない…と言いますが、枢機卿はアイリーン達が成し遂げた奇跡をもう一度起こして欲しいとヨーロッパに旅立たせます。
アイリーンは近々亡くなった…焼け死んだノワレ神父のいたタラスコンに向かいます。汽車の個室のドアを開けて訪ねてきたのはシスターデブラ。信仰心が薄そうに見える初心者シスターをアイリーンは受け入れず帰りなさいと促しますが、デブラは帰りません。 アイリーンは自分の事情を話します。お母さんを忘れたのは嘘。忘れた事は無い…と。彼女もまた、家族を想いやってシスターの道に入った1人だと。
2人の旅は始まりました。
その先にはモリースが悪魔に前回入られつつも、人間として生きてた奇跡がありましたが今回は乗っ取られてしまうのか?信仰心の薄いデブラと不思議な力を持つアイリーンは悪魔祓いを成し遂げられるのか?死霊館のシスター2の展開や如何に……?
『死霊館のシスター呪いの秘密』(ネタバレ)感想
シスターアイリーンの長い1日…数日!再びと言う感じですね! 悪魔のヴァラクがモリースに移りヨーロッパを転々としてその教会の長を殺してくのは何ででしょう?悪魔ヴァラクは元々天使で神に拒絶された。 過去、ヴァラクを退治したのが聖ルーシーだった事から、その関連の教会を襲ったのでしょう。
その件がちょっと説明が難しいかなと思った…そう感じたのは私の個人的な感想ですが。 アイリーンがその、聖ルーシーの子孫だったと言う点はハッキリ明確にはされていたけど…。聖ルーシーも守護聖人と言うけど宗教系の聖人は元々…聖人という様に人間で、天使とかの人ならざる物では無い。
信仰心が強い人に聖人と付け其れを守護する人…と言い伝えられてる。 ギリシャ神話だったら神から愛された美しい人間が後に神に成ったりするのでまぁ、人間が天使扱いだったり色々分野はあるんだろうけど。聖職者だって上級者だからって神じゃ無いし。悪魔祓い出来るのは信仰心があるけど人間だったり。
話しが脱線したのですが、アイリーンはまた、解決してしまいましたね…。1では神父ありきで解決出来た話だった気もするけど。シスターなのに凄いけどたまたま、聖人の子孫だったと言うね。
1度はちゃんと倒したかと思われたモリースに取り憑いたヴァラクを、聖遺物でヴァラクは天使から悪魔の完全体に成ってしまった。 元々のヴァラクだけでもモリースに取り憑き凄いパワーでシスター達を薙ぎ倒していった。女をこんなに冒涜するのはホラー映画だけだよ…。実際の戦争もそうだろうが。
目に見えて目視で女性達が、女学生達が傷付く姿は見てて同性としても辛いし痛かったです。 女学生も悪魔の化身のヤギを回避したと思ったらクライマックスに向けてグサっと刺さるシーン。居た堪れなかった。最悪…。
いじめっ子達が寄宿舎に残ったのって…結局、校長先生が亡くなった発覚から迎えにきた親達は裕福でそれ以外の数名は残ったって事でしょうけど意外にもいじめっ子のリーダーとその下の子と合わせて数名は裕福な子達…すぐに親が迎えに来てくれる家庭では無かったと言う事なんでしょうね。
そのリーダーが塔?に逃げ込んだ皆と校長室への抜け道から逃げようとするシーンで、多くのゴキブリ(以下G)が這ってるのは最初側のシーンで自分らが校長先生に対する嫌がらせでGを仕掛けたのが悪いんですね…。あんなに増えてた。
そしてホラーではお約束な口から大量のGが出るシーン。ゾッとするね。 つまりはいじめっ子は自分に返ってくるんだから自業自得だと思う現れ。
今回、舞台がアイリーンのいるイタリアの修道院、モリースの働いてる寄宿舎付きの女学校(元はワイナリー)、時々転々とヴァラクが教会を襲いその場所と何箇所も舞台を移り頭の中で整理しつつ見るのが大変だった。 舞台を一箇所に定めず転々とありソレが1つに繋がる構図は近年の映画でありがちだけど。
見てる視聴者側は頭の中忙しくなる時もあるんだよなー。素直に見てるだけで分からなくも無いけど。 モリースの家?に配達員が来るシーンではヴァラクが出てきたくだりも分かるんだけど、モリースの家なのか倉庫の様な処を間借りしてるのか想像はつくけど明確には判り辛いかな。
悪魔ヴァラクが完全体でもそうでなくても強い。シスターを模してるのはやはり元天使だからかも?あとは人間に簡単に視覚でも取り入れられる様にする為かと。強かった。兎に角、見た目の気持ち悪さはなくて怖さもそんなに無いけど強かった………ね、今回。
聖人ルーシーの絵が結構怖かったですね。目がくり抜かれた…え?目が無いか視覚で悪魔を目視出来ずに退治出来たって意味かと思ったけど調べたら違う様で。聖人ルーシー自体、母親を救ったけど婚約者との婚約を回避した仕打ちにその男が知事に告げ口。目をくり抜かれ殺されたエピソードがある。
まぁ、諸説色々あるかもしれないけど本編でも聖人ルーシーは目玉をくり抜からてものの、火炙りにならない力を持ち目玉は家族が取り返してくれたと言ってましたね。でもその絵面…壁画が怖いですね。聖人ルーシーは取り返してもらったであろう自分の目を杯に入れ掲げてる。怖い以外何者でも無い絵。
良かった点は、アイリーンがこの旅に出てまずはノワレ神父の教会に行く際に、フランスに着いてジャックに事情を聞き異世界の様な空間に迷い込んだ時の街中の本屋で風と共にページが開かれてシスターの形になってく演出。
ソレと信仰心の薄いデブラがアイリーンと共にワインをキリストの血に見立てヴァラクをやっつけるシーンが良かったです!1でもアイリーンが血の海の様な演出の場面がありました。今期、この元ワイナリーの寄宿学校にワインの樽からワインが吹き出し信仰心でワインをキリストの血に変えてヴァラクを退治するなんて!
………まぁ、女学校に似合わないワインの樽が沢山この学校の地下にあったのを見た時から想像は出来ましたけど。1の様に再び、血の様なワインでシスターが満たされる演出が視覚的にカッコ良かったです。
モリースは本当にヴァラクを身体から出して人間に戻ったんでしょうか?と、不安になったけどモリースと、ケイト先生と娘のソフィーは幸せそうなので良いかなと。 ただエンドロールで死霊館と言えば…ウォーレン夫妻!出ましたね?!!!
出たと言う事は死霊館かこのシスター3を作るって事で良いでしょうか?まだネタあるのかな。死霊館…。前回の“悪魔のせいなら無罪”(原題 悪魔が私にやらせた)で夫婦の終着点的な処までやったと思ったんだが。
今回…デブラもっと活躍出来たんじゃ無いかな〜とも思うしアイリーンと居たからこそ、信仰心が熱くなった!とか演出があるかと思ったが違った。あくまでアイリーンの先読みと言うかそう言う夢を見る能力や聖人の子孫で燃えない事、信仰心で聖遺物があれば悪魔を倒せると言う事が明確なだけで。
あとはアイリーン役のタイッサ・ファーミガがただただ美しい顔だと…。その横顔はまさに真珠の耳飾りの少女の様に美しい形をしている。そこが1番良かった。
日本の公式サイト→ワーナー・ブラザース『死霊館のシスター 呪いの秘密』
映画『死霊館のシスター 呪いの秘密』映画館余談
夜20時の回でシネマサンシャインでIMAXで見ましたが、IMAXはもうIMAX専用メガネないんですねー?あぁ、最近はもう3D作品すら無くなったのか…。 IMAXは広いスクリーンで臨場感のある音響でと言うけど広いからこそ音がデカくウーハーもデカいだけでは。
映画館でこだわる人もいるかと思うけど私は映画が見れたらそれだけで満足派だしこだわり無い。映画館スタッフしてた時に音響チャックを…社員がしてた(かつては映写スタッフのみ)のにスタッフもする様になってから朝から暗いスクリーンでウーハーのチェックしてたんですが。
どの映画館も大抵ドルビーアトモスと書いてあると思うけどシアターの大きさに限らず音響設備は何処も凄さを感じませんか?ウーハー壊れてたらサウンドがおかしくなるけど、映画館に欠かせないデカいスクリーンと音響は、何処で見ても臨場感溢れてると思う。
ただ、今回IMAX見てと言うかグランドシネマサンシャインが新目の映画館だしデカいスクリーンのIMAXでは、ジェットコースターに乗った様な足が見えない様な底知れずの宙に浮く様な長いスクリーンで良きかなとは思える。まるでTDSのソアリンに乗った気分の様に画面がデカい広い。
ただ4Dでも無いし動かないからホラーをただただデカく見た。ちなみに時間はそこしか都合が合わなかったので…ムビチケも買ってたのでIMAXではなく普通に見ても良かったんだが。IMAX(グランドシネマサンシャインでは¥800-)の金額分にはまぁ楽しめたかなー。
客層は女性男性共に単体もいるが仲間内で男性同士、カップルといった客層でした。映画館は広く客席デカいスクリーンなので埋まる事も無かったかなー。ホラーだし。言って1/10入ってたかなって感じ。座席数542席(車椅子2席)だってー。広かったです。
大きなスクリーンは良いですねー。高いだけあった。
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