2019/04レンタル鑑賞。2018洋ホラー。
最初から、ナニを継承するのか?〜と言う作品。 悪魔だろ?悪魔!洋画にはありがち!…と、思ったが、先の見えない展開の作品で悩む。
とりわけ、大声を出したり、少しでも、ヒィ!などと声を出すほど驚く事は自分には無かった。息を飲む展開ばかりだけれども。
この作品は、全体的に言うと、悪魔のペイモン等の知識が必要な作品だと思うところです。いや、知識なくても見れますが、深いところまでは訳わからないですよね。ホラー映画に慣れてて想像力あれば、少しは乗り切れるけど。ちなみに、私はペイモンの名前は知らなかった。若い頃に悪魔大百科みたいなのは見た事あるけど。
怖い!怖いよ!!!〜と、指の隙間からでも怖い作品好きな人、興味がある人が見ても、“少し怖かったかな?でも、意味はわからない”で、終わりますよね。万人ウケしないかな?ただ、不気味さとちゃんと怖さがある。
〜私もホラーに詳しくないし、最近は旦那さんの影響でみてるけど、変な作品だなぁと全体的な感想です。…本作は上映中に見ず、レンタルだけど、パンフレットは映画館スタッフの時に読んでた。思い返すと少し納得出来る部分もあります。パンフレットとは、解説書でもある時はあります。近年パンフレットが高いので買わない人も居ますが、なかなかどうして、ホラーともなると、解説を求めてしまいますね。
ただ、私はこの作品を今、レンタルして見たので、公開当時のパンフレット読んだ記憶だけでは、補完しきれないものもあります。なので、色んな人の映画レビューを見て、納得はしました。少しは。 普段、他人の映画レビューを、見ないので何とも言えませんが、やはり、ホラーの熟年者の解説など交えたレビューは参考になりました。
さて、此処で、本編をおさらいです。
『ヘレデタリィー〜継承〜』あらすじ
本編主人公アニーの母エレンの葬儀から、この物語は始まろうとします。ミニチュアの家が出てきて、そこで画面は引きの絵になり、息子を起こす父ガブリエル。葬式では、その実娘 アニーは、母が死んでも母は妙だったと語りました。
家に帰り、哀しむ感じでは無いと語るアニー。娘、息子も涙も流す事もなかった。
翌日、子供達は学校に向かう。娘は人形で授業中遊び、それを、先生に注意された時に、窓に鳥が当たり死にます。其処から、悲劇は始まったのです…。
母は家で造形作家としてミニチュアの家に人形を作っています。ある日、祖母の遺品から“許してね”と言う手紙の様な文を見つける。この時、亡き母エレンの存在を感じるアニー。
不気味な変わった娘は、“お婆ちゃんが死んで誰が私の世話をするの?”とも言います。(不気味な変わった娘チャーリーとは見た目。両親はとりわけ変わってるとは思ってない)
一方、兄ピーターは学校の友達とクスリをしている。
〜 家の中では、とりわけ、冒頭数十分でナニも訪れない。お婆ちゃんからの手紙でエレンの幽霊?の様な存在を感じるのと娘が異様な雰囲気で怪しい…くらいだ。
その後、また死者が出て、母は哀しみを分かち合う会で、同じ家族に死者が出て苦しんでると言う女性ジョーンと出会う。
其処から、物語はたんたんとだが確実に、怖い方向へと進んでいく。
冒頭、母エレンの葬式でアニーの家族が精神病や自殺で何人も死んでる話しがある。此処でもう、気持ち悪さがある。葬式にいる参列者の男にも違和感があったり。
娘チャーリーの死のシーンは最悪だ。クルミアレルギーからの、アレルギーでは無い死にかた。その死にかたを人形で再現するアニー。 たまに母エレンや娘チャーリーの亡霊が現れたり、アニーが夢遊病でしかも、最悪な夢を息子と共に見たり。違和感と気持ち悪さのオンパレード。
死者の蘇りの降霊術が出来ると言い出すジョーン、それと同時にポストに霊能者のチラシが投函される。そのポストのシーンがアニーの家だとは思うが、 知人ジョーンから同じチラシを、手に取ってるシーンがあるように思う。いや。降霊術を行う為の呪文の紙かな。
降霊術により、悪魔と思わしきナニかを呼び出し、母は一見まともそうに解決の糸口を、見つけるが、最後は凄まじい。その間に、息子ピーターも幻をよく見る。そして、幻聴も。
最後は、ファンタジーの極み。悪魔の仕業でまたは亡霊の仕業で幻聴、幻を見たり事故が起きるまでは、“悪魔”のせいで異常だと思う。 どちらにしても、ホラー映画だ。おかしい事は、この上ないんだけど。
最後の最後、何故、悪魔のペイモン(実際の悪魔の名前)が関係するのか…。
お婆ちゃんの死体が屋根裏部屋にあったのは何故だろうかと思うが、悪魔の仕業かペイモンの教団の仕業か。此処までは、悪魔の仕業を抜けば少し現実的に説明のつく事。
だが、アニーが最愛の夫の絶命に魂が抜かれ精神的に死んだ時、違う悪魔か果たしてペイモンかが乗り移った。その説明が出来ない。
息子ピーターが怪我をし家で休んでると、豹変したアニーが追ってくる。もう、ここのホラーシーンは怖い。日本でいう貞子の追っかけるシーンの様に異様。そして、ピーターが窓を突き破って逃げて死んだんだが、ペイモンの魂が入って、小屋に行ってペイモンの儀式をするシーンがもうファンタジー。狂った乗り移られたアニーのシーンの辺りからあり得ない方向に行くよね。これこそ、ホラーだけど。
兎に角、最後、宇宙人に連れ去られるかの様に小屋に吸い込まれるピーター。ペイモンの魂が入っているのに儀式の様なシーンが始まるのは、ペイモンの妻が居たからか?
とりあえず、ピーターだけど死んだらチャーリーだったわ。本当はチャーリーの肉体にペイモンが入りたかったが、男ではないので無理だった→ピーターにペイモンの魂が入った→ペイモンはチャーリーだった 〜と言う謎。
この解説は、ホラーに詳しい映画レビューを見て下さい。上手い事書けない…。
『ヘレデタリィー〜継承〜』感想
母アニーが息子に“あなたなんて産む予定はなかった”と言うシーンが壮絶で、何故そんな事言うの?と思ったが、ピーターを守る為に本能的に殺そうとしてたなら、納得がいく。それこそ、“母性本能”で、生まれる前から、産んでは不幸になると分かって「産みたくない」と言ったと思う。
そう考えると分かっちゃいる気持ちの台詞だけど、毒親に実際言われるとキツい。 私は妹と実際に、母に“父と結婚するんじゃなかった”と幼い頃から言われてて…頻繁に喧嘩する度に言われてて。毒親では無かったけど、両親よく喧嘩してたのでよく言ってた。
それが本当にキツかったよ、子供の頃は。成人してから、姉妹で母に本当に辛いなら離婚してとも提案してたし。親が親なら子供も子供な提案ですね。
それはそうと、色んな謎が他の映画レビューの解説によってわかったり、パンフレットによって紐解かれるんだが、何度も観ると分かりそう。最初、分からなかったシーンで、あれ?伏線だったの?みたいな処から始まり何度も見てる内に気付く。そう言う映画だ。
結局、ナニを継承したかと言うと、キングペイモンを継承すると、不幸になるが富をもたらす。アニーの兄弟たちの謎の死は、母エレンのその継承したがった事により、死んだんだろうなぁ。また、冒頭の人形のハコから始まるシーンの気持ち悪さは、所詮、‘この物語は作りごと’とでも言うかの様だ。
ビックリなのは、この監督は今作が(長編)処女作らしい!!!こんな伏線少しあり何度も見て理解したり、悪魔の事詳しく絡めてくホラーが処女作?スゴい!!!兎に角…怖いのに興味あるなら、見るべき一本! 終わりかたが、結構、B級っぽく思えるが、深く見ると面白いと思えるかな。
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