ジョジョは、ウサギも殺せない。
ヒトラーのボーイスカウトでありながら、殺せないほど、向いてない。 それは、冒頭のシーンから、すでに「僕は向いてないかも」と、ジョジョの妄想の相方、ヒトラーに告げている。 ヒトラーは、妄想の中の親友で、ずっとジョジョを励まし続ける。
片目を失った上官、恰幅の良い女官、ジョジョを揶揄う教官達。 そんな中、ジョジョは勇敢を見せようと、手榴弾の実演中に教官から奪った手榴弾を投げてみる。…が、失敗。
その可愛い顔は傷付き、身体もボロボロ。 せっかく、ボーイスカウトになれたのに と、ジョジョは落ち込むが、母は教官に仕事を与えてとやってくる。
強気ながら、優しい母。 でも、家の中に、隠し事が。 死んだジョジョの姉の部屋から物音がして、行ってみたら、ユダヤ人を匿っていたのだ!ユダヤ人の少女は、姉の親友だった。 そして、ジョジョの母も、まもなく戦争も終わるしと、ヒトラー崇拝者ではなかった。
色々な事が、絡んで、複雑なジョジョだが、母さえいれば良い。父が軍人になり2年前に行方不明になって、自分が守らなきゃと言う思いがあるからだ。 だが、母のナチスへの反対運動は、知られてしまい………。
ジョジョが、母の足元にギュっと、抱きつくシーンは、とてもチャップリンを思い浮かばせた。無声映画のチャップリンの、キッドだったり、ヒトラーをオチョくる映画 独裁者だったり。すごく、この映画は、チャップリンを思い出させる。 監督はチャップリンと感覚が似てるのか、もしくはチャップリンをリスペクトしてるのか。
何故、今、ナチスドイツの話しなのか。なんの知識も無しに映画を見に行ったけど、とにかく、周りの女性に良い映画だと、聞いてた。確かに、母性本能くすぐられるし、ほんのり甘い恋みたいな、甘酸っぱい様な初恋の話しもある。 悲しみは、スゴくて、突然、涙する場面もあるけれど。
ただ、今年、1番とは、いかなかったな。期待し過ぎたのかな。私の大好きでやまないチャップリンに少し似てたと言うか、感じたけど、それ以上では無かったんだよな。 だが、感動した事に、星4つです。 泣けた。
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