伝説巨神イデオン接触編感想(THE IDEON; A CONTACT)

1982年作品

書きますか。書いちゃいますか。何年もの何十年もの時を経て、イデオン、此処に復活です。 

イデの為に、単身オールナイトの映画館に勇気を振り絞って1人でリバイバル見に行った26年くらい前。

もう、其れは…本当に女性1人のオールナイトは怖かった。その時の様子は、前のブログ参照して下さい。→ヲタ活ブログ『伝説巨神イデオン 関東の映画館に降り立つ!』

 ちなみに、劇場で見るのは、その20年前以上から2回め。映画自体は、正月にMXテレビにてしてた気もするが。

映画版自体をレンタル等で見るのは、3〜4回めです。TV版は、20数年前のTV放映と、その後に最近ならdアニメストアにて、最初1話から何回も見ている。3周くらいしているのは、このアニメに魅せられ、主に劇場で号泣した時から。

 さて…皆さんご存知なんで、どうしよう。あらすじから、一応書いときますかな。

『伝説巨神イデオン 接触編』あらすじ

西暦2300年。バッフクランは、ロゴダウと言う星に生体エネルギーを感じ、調査しようとしていた。 

その時、バック・フランの宇宙船から、小型船が飛び立つ。 異星人調査を決定していないのに飛び立ったのは、バックフランの宇宙軍総司令の娘の1人のお姫様カララ。

自ら調査すると言う、ジャジャ馬っぷりに、船員は驚いたが、カララを置いかける船を出す。

 一方、ロゴ・ダウと言う星は、ソロ星とその地球人は呼んでおり、ソロ星にて、第6文明人の遺跡発掘をしていた。

バックフランは、カララの乗る船を追いかけてた際に、ソロ星(ロゴ・ダウ)の遺跡作業員を見つけ、攻撃を仕掛ける。 

 遺跡に乗り込むアフロヘアの本主人公コスモ、弟分デク、コスモといがみあってるがコスモのガールフレンドカーシャ。 乗り込んだ赤い機体の席が運転席だった。

遺跡発掘スタッフの中でも軍人のベスと、遺跡研究のシェリルもそれぞれの機体に乗っていた。ドッキングを始め、立つ巨人…。

其れは、明らかにオートで動くロボットだった。 驚きつつも戦うコスモ達。 其れを見ていた異星人カララは、驚き、“伝説の巨神だ”とつぶやく。 これから、バックフランと、ソロ星の止められない戦争が、始まる…。

映画『伝説巨神イデオン 接触編』感想

相変わらず、上手い事、編集出来ているのですが、このアニメ作品の監督は、『ガンダム』などで知られる“富野由悠季”監督。 

富野さんの自信作の1つであろうイデオンもまた、戦争映画なのです。 〜と、言っても、イデと言う架空の神話を題材にした人間の戦う事への意味を問う作品です。

 イデの説明については、冒頭から少しして、カララ様がします。 冒頭の、ジャジャ馬娘“カララ”姫が、イデと言う巨神を見た時に‘伝説のすた丼屋イデの力’と名前を匂わせます。

 ただ、TVアニメでは、この遺跡の名称についてはシェリル達の研究によっても名前がなかなか出てこなかったが、劇場版だと尺の関係で恐らく、もう名前の名称言っちゃえ〜っと、名前で呼んでる。

 また、恋愛面ではカララはベスに最初から、バックフランの二本足で飛ぶ機体にビームサーベルで単体で立ち向かう様に惚れる描写が少ない。

バックフランは、最初、ソロ星の人と白兵戦をする際にベスもだが、ソロ星の人達は乗り物に乗らず単体で向かっていく様は、身体能力の高さを思わせる。 

ベスがTV版だとカララに初めて会った際に、”良い女“と感じる事や、ベスを見たカララも良いオトコ(翻訳機にて話してるが最初はカトコトの様に言う)と言うので、TV版だと2人は最初から一目惚れ同士だったとわかる。

 最初は、カララのお付きのマヤヤが、GPSの様な機械にて、ソロシップ(イデオン収容する戦艦)の位置を教えていると言うが、マヤヤが民間人に撃たれた後は、どうやって座標を割り出して、ソロシップを追っていったかなど、描写はないけど。まぁ、其処はご都合主義で。

 ソロシップと言えば、何回TV版と映画を見ても、カララ様が言う「何故…異星人は戦艦を土に埋めるのか」と言うセリフが何回見ても笑える。 其れは、異星人が自分の文化と大きく異なる印象付けに最適なセリフでもある。

 何度も、ソロシップとバックフランの戦艦は敵対している描写はあるが、やはり尺に収まらない為、コスモ達が宇宙服を着て戻ってくるシーンで再現している。 

多くの想像力を求められるが、TVアニメ版は、長い事戦っていたので、全部は入れ兼ねる。それでも上手い事繋げて魅せるのが、富野監督である。

 やがて、カララはマヤヤも死に、捕虜で1人での孤独に仕方ないと思いながらも、イデの事は伝えねばと思い、タイミングを見て話し出す。 

‘イデとは、神話の力’。悪しき者の手にイデの強大な力が渡れば、宇宙を滅ぼすと語る。 その、戦艦の中の通路で何気に話すシーンが、結構好きである。

 現実味がある描写だし、リアルであるから、こう言うシーンは大切にするべきだ。後世に受け継がれるべき描写。

 また、大好きな感涙するシーンが、コスモが撃たれても大丈夫だと言いつつ、倒れ、血液パックもなく、RHの合う血液型が無いシーン。まさかの捕虜であるカララ様の血液が合ったのだ。

マジでか〜と思いつつ、此れもイデの導きだろうなと。輸血をする。 種族を越えて。 その後、コスモの魂の概念に話しかけてくるイデの導き。

 何かを理解し、そして…何度も繰り返される争いの中で、仲間を失っていった時、コスモの声が敵に響くと言う現象が起こる。

 其れは、ガンダムで言うニュータイプの テレパシーの様な現象が、イデにも起こるのだ。

 他にも印象に残るシーンは、イデの操縦士をしていた1人がメインの民間人の中の1人の女性と恋人関係にあり、亡くなってしまう時、宇宙葬で送るシーンや…後半のシェリルが、補給なら可能だと言う星に、もうソロシップ船を降りたいと仲間を募りカララ様を縦に逃げるシーン。

その後、結局、コスモに助けられ…カララ様が庇うシーンで、シェリルは1人悔しいと叫び泣くシーンや、バックフランの小舟に単体投げ出される形になってしまった男と出会い、シェリルと通じ合うシーン。

 沢山の恋愛の形が、描かれる。異星人との交流での、種族を越えての恋愛。

其れは…本当に色んなパターンを見せるので、TV版も見てもらいたい(この後の後編映画の発動編で何でこのカップルあ。と言うシーンも出てくるのでTV版で補完してほしい)。 

 また、カララ様がバックフランの船を抜け出して始まった戦争なのに…何故か、カララ様の高貴さに、みんな許してしまうと思う。 

それは恋人のベスのみならずだ。 本当に富野監督は、高貴なお方の描写が上手い。 民間人が、見た事もない貴族を上手に描いている。

其れは、日本人で言うと、天皇一家を間近に御作法など学べる所が沢山ある世界で、位が高いサマの普通ならお目にかかれない人を見せてくれている様だ。貴族って、見た事ないから。

 カララ様が最初は、なんだこの女!とも思うから、民間人の女の子にお付きのマヤヤがやられるシーンでは、少し可哀想に思うが、マヤヤが死んだ時も、自身の‘捕虜である’権利を主張し、振る舞う姿がまさに貴族。 

 TV版と比べ感想をのべるとキリがないのだが…そうして。続いていく争い〜と言う引き出しで前編、この接触編は終わる。

 接触編と言うタイトルも言い得て妙ですね。 まず、バックフランとソロ星地球人達の接触。イデとの接触、恋人となる異種恋愛、異種族との輸血。そしてイデと言う伝説…神話の“概念”との会話。 色んな意味を含めた‘接触’だ。

 続きの発動編も良ければ、読んで下さい。

評価については、星4.5。長く感じるほどの作品で深みもあったが、やはりイデの名前が最初から名付けてしまったかの様にセリフで言ってしまうのと、カララ様の恋愛の深みもない。

あと、子供の純粋な力で動くとセリフで先に説明してしまっている。 TV版では、カララ様が捕虜になり、‘イデ’の力を説明して、サラッと名前を説明。

また、シェリルが調べても分からないけど…いづれ純粋な力と解る描写があるが、映画だとセリフで説明がちでした。 故に、星4.5。

ちなみに、久々のイデオンに嬉しくなって写真撮ったので、載せておきます!

 

 

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