脳内爆死必須のサメ映画!物理か?ステイサム主演『MEGザ・モンスター』(ネタバレ)感想

2018 年作品

2018年作品、アクション・パニック映画。SF(サイエンス・ファンタジー)でもある、サメ映画。公式ホームページ『MEGザ・モンスター』

サメ映画好きでもないので何とも言えないが、ステイサムが主役で見てた。近年のサメ映画感想も載せておくので、比較もどうぞ…。

『シャークトパス』感想(2022.5・5) 『ロスト・バケーション』感想(2020・7・29)

映画『MEGザ・モンスター』あらすじ

難破した潜水艦、ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は海の外にナニか巨大なモノを見た気がした。 ハッチを開け仲間を救出すれば、そのナニかも入ってきて潜水艦も気圧で大破するかもと、プロのダイバーとして、潜水艦の中の仲間を守る選択をした…。

海洋調査をするのにダイバー他、博士を含む数人を救出。ヘラー(ロバート・テイラー)も救出されますが、ナニかが潜水艦を攻撃。その姿はジョナスしか確認してません…。よって、潜水艦内の仲間は全てジョナスに怒りの矛先を向けます。

5年後…ジョナスは呑んだくれている。今は。 また、中国沖の水中研究施設、マナワンで海洋捜査が未だにされている。ジャック・モリス(レイン・ウィルソン)と言う富豪にスポンサーと博士が率いる科学者のグループによって運営されてる。

博士達の見解では、マナワンの遥か奥の海底は真っ平では無く広がっている…地底では無いのでは?と推測。

ジャン博士(ウィンストン・チャオ)、ザングの娘スーイン(リー・ビンビン)、リモート捜査員DJ(ペイジ・ケネディ)、ジャックスリ(ルビー・ローズ)がDr.ヘラーと一緒に調査。 またマック(クリフ・カーティス)、ロリ(ジェシカ・マクナミー)、トシ(マシ・オカ)、「ザ・ウォール」(オラファー・ダリ・オラフソン)と言うメンバー。

彼らは、ロリ、トシ、およびウォールが操縦する小型潜水艦を使用して、神秘的な水素を迂回し、その下にあるものを探索する実験を海底の近くで実施。 最初の調査は順調でしたが、潜水艦は速くて大きな何かに攻撃されます。大きなイカが見える!と巻きついたイカは振り切れますがそれ以上のナニかが来そうです。

彼らは攻撃された事で揺れる潜水艦の中で考え、電源を点けているからか…と言う推測に辿り着くのに何度か攻撃を受け、ロリと言う女性は弾みでドライバーが胃に刺さります。

潜水艦への司令室では、生命探知が出来、彼らが安全なのは判りましたが海の底…気圧や残りの酸素を想い不安になりますが、5年前のジョナスが救出した事を受け、ジョナスを呼び出す事にしました。

 潜水艦にはスーインが1人で救助に行こうともしていますが…?スーインの娘メイイン(ソフィア・も心配している。スーインを止めようにも理解しているが死ぬ危険性も不安に思っている。

その頃、ジョナスは台湾にバーで定期的に呑んでいます。 ジョナスを訪ねてきた海洋調査のメンバー。ジョナスはお金を提示され叱責。だが、5年前と同じ状況を聞き、協力する事に。

 スーインはジョナスが到着した直後に乗組員を助ける為、1人、潜水艦で救出に向かってました。ジョナスはスーインの娘メイインと約束しスーインを助けに後を追います。スーインは立ち往生した潜水艦をすぐに見つけますが、また巨大イカがやってきて襲われます。

潜水艦はピンチでしたが、イカはイカよりデカい75フィートのメガロドンと呼ばれるモンスターサメに殺されます。 サメにピンチになる潜水艦達…。

そのピンチにジョナスの潜水艦が近付きます。ジョナスは出来るだけ電源を絞りマナワンとの通信まで遮断し海底に最速で到着。ジョナスが5年前見た影がメガロドンだったと目視し、サメを誘い出しスーインを脱出させる。

また、負傷した潜水艦を自分の潜水艦に付けウォールとロリを移動させる事に成功。しかし、サメは攻撃に戻ってきます。トシはウォールとロリがジョナスの潜水艦に行ったのを確認し、念の為に書いていた遺書の様な妻へのメッセージを託し、潜水艦で突っ込みます。

トシは亡くなり、皆は助かります…。 船医のヘラーはジョナスを5年前に辞める事を追い込んだ1人でしたが、メガロドンの存在を確認しジョナスに謝罪します。

潜水艦の破壊により一時的に熱源でサメが海水に移動するものの、ピンチには変わりません。ジョナスは謝罪されても尚、この場を去ろうとします。ミーティングに耳を傾けつつも…。 スーインの娘メイインはボールで遊んでいるとサメが潜水艦迄やってきてその存在をより大きく現し、メイインは驚き慄きます。

サメは船体を噛もうとしますが意外に大きく固く、失敗…。クジラを殺して去ります。 チームメンバーはサメをボートで追い追跡する装置を銃で撃ち込み毒殺する事に決めました。

ボートでジョナスは追跡。なかなか上手くいかず海に落ちますがフィンをトラッカーに撃ち、彼を巻き戻しサメからかろうじて食べられるのを避けました。その後、スーインはプラスチックタンクに降りて毒を盛り他の人はサメを誘い込む。サメは彼女ごと飲み込もうとするが…毒を盛る事に成功。

ジョナスはスーインの後に飛び込み、スーインを救おうとしますがまた食べられそうに…!ただそのタイミングで毒が効き、サメは死にます。スーインも助け出す。 船ではお祝いムードでDJのイタズラでウォールを海に落としたり、サメの死体と写真を撮っています。

このサメは以前見たのより歯が小さいと気付きます。するとそのタイミングで大きなサメがウォールを丸ごと飲み込み、船上のMEGの死体をつかみます。ボートは転覆。負傷した仲間もいるがなんとか船の切れ端などに捕まります。サメはジャックスを食べる為に向かい、ヘラーは代わりにサメを引きつけ食べられます…。

残りのメンバーは何とかモーターボートで脱出。モリスはサポートヘリコプターをサメの呼び追っ払いに成功。しかし、博士…は負傷で娘への別れの言葉を残し力尽きる。

その夜、マナワンを閉鎖。複数のアジア諸国がサメに対処する事で動きます。またヘルコプターで対抗しようとしたり軍事支援を呼びかけます。クジラを爆破し近くの普通のサメを誘い出しその死体をご馳走に呼び込みますが…。モリスはボートから叩き出され、サメに食べられます。

サメが中国のビーチに向かってる事を知りクジラの騒音記憶でビーチから誘い出し、ミニ潜水艦で魚雷を発射する予定でした。 サメはビーチに向かう途中に結婚式の船上パーティーを見つける。花嫁の犬ピピンが海に飛び込んでしまう中、サメは食べに行く。ビーチにも向かい、阿鼻叫喚を起こす。

ジョナス達はマナワンを解散したものの、船で攻撃に行ってたのです。クジラの鳴き声を鳴らすと攻撃をやめ、サメは誘い出されるが…魚雷は発射出来ず。 撮影しようとニュースのヘリコプターがきますが、サメが衝突しボートに墜落。皆、船から投げ出され…ジョナスは直接、サメと向き合います。

潜水艦でも下腹部を攻撃したり、目を攻撃…。ジョナスはナイフで対抗してました。サメは見事撃沈…。 巻き込まれた船上結婚式をしていた犬のピピンは死んだかと思われてましたが、生きてました。

結婚式の生き残った参加者とジョナス、スーインも船に救出され…無事、解決しました。2人は絆が出来カップルになり、めでたしめでたし。

映画『MEGザ・モンスター』感想

ご都合主義はなんのその…。なんで!?と思うツッコミポイント満載でしたね。最初のジョナスが5年前の事故〜スーインを助けに行くまで完璧な物語だったけど…。もう本当にジョナスがスーインを助けに行く潜水艦で、動力源を最小にして潜っていき、仲間を助ける処は胸熱。

メインのメンバーだと思われたトシも序盤で亡くなってしまう…。いや、その前にはロリにドライバーが刺さり、重傷になる。そこら辺であぁ、この作品はただのサメパニック映画ではなく、パニックとスリラー映画だった…と気付くべきでした。

ドラマの芯が最初しっかりしてるのでドラマ映画かなと思ってしまう。ただ物語が進むにつれて、スーインとジョナスとの恋愛もあるんだろうなと予想は出来ても、サメが主役だろうがクジラをも超越するサメの存在…!そして、物語の芯の海洋調査では海底帝国みたいな海底2万マイルみたいな様子を魅せつつ、パニック映画らしく関係ないビーチの様子や船上結婚式が巻き込まれるんだけど…。え?

他のサメ映画でも雑に場面転換な流れもあるけど、何となく最初からパニックパニックでドラマもB級的で期待してないし期待出来ないからどんな場面転換遭っても受け入れられるけど…。この映画は何で?が多い。

サメがデカいしどんだけの頭数居るか分からないのに毒殺?しかもサメに海洋調査の基地バレてる冒頭だし。誘い出して何で…本当に…銃で…え?となる。そしてビーチとか船上結婚式が雑に出てくるなら解るけど意味を持たせようと結構ガッツリ物語に絡んでくるようドラマにしてる。

が、やはりビーチにサメが来るのは当たり前。結婚式はそんな描かなくてもと思うが、丁寧に?描いてる感。花嫁の犬が海に飛び込み無邪気に泳ぐシーンとか…いる?それでサメに食べられる描写って!結果的に犬のピピン(モブ的存在なのに名前まで出てる!)は無事だったけど。

 そうだ、感想書いてて思ったのは結局、サメに殺されるモブ的存在の人物達(ピピン含む)に名前が付けられそれなりの活躍の場面を出すからこの作品は…ただのパニック映画には無い役割がシッカリしてるんだ。

他のパニック映画でも、モブは名前もある人もいるけど、この映画に関しては1人1人のモブと思われる人達を個々に名前をシッカリ付けてただ食べられる人じゃなくしてる。ちゃんと“ドラマ”してる。だから、普通?のパニック映画よりも違和感があるし、モブをモブとして雑に扱わないからこそ、“容量が多い”。

この映画見て…あの、普通の人のパニック映画より濃い作品だなと思わせる点はソレだ。ただ、容量が多い…ドラマが濃いと言う事は、ただサメをやっつけるだけの物語では無い為、‘カンタンな物語’として頭で処理出来ない。ストーリーはパニック映画で単純な筈が。

妙に人物が多いし、その個々の物語性をするので脳処理速度が遅れる気がする。まさに脳内整理も追っつかないままのパニック映画かと(笑)。いや、ドラマ性だけで無くジョナス役ステイサムのアクションも大きいじゃ無いですか…。もう、普通はサメに物理で勝とうと思わないから(笑)。

パニックorパニックですよ…(笑)。アクションならアクション映画を、ホラー・スリラーならそのテイで見に行くじゃ無いですか…映画を、普通は。でも色んな要素があり、脳内爆死です。これこそ、パニック映画かもと言う個人の感想です。

いや、普段サメ映画見ないんですよ。ホラーならホラー(スリラー)を見に行く。ここ最近は、ワニパニック映画を家で見ましたが…サメ映画にジョーズ以来触れてこなかった(最近、BS特集で数本見ましたが)から、最近のサメ映画がこうなってるとは?

最近のサメ映画に詳しい人に、こう言うのがマストだよと言われたら、そうなんだ?と思いますが。それはないでしょう…やはり異例だと思いますよ、この映画。色んなジャンルの要素がありすぎ。 ただ、根本的になぜこうなったかと考えたら米中合作だからでしょと思います。

で、ウィキペディア(ウィキの製作の部分参照)で解説読むと当初…遥か1997年にディズニーの傘下ハリウッド・ピクチャーが権利を原作者から取得し脚本を仕上がるが、原作者もダメ出しするほど脚色ででポシャり、2005年にニューシネマラインが権利を取得もポシャる。 2015年ワーナーでようやく実現。

〜と言う事で!映画化までに大変な年月も経てるしそこまでで色々あったんあだろうな…。ディズニーがやってたらまた違う作品に成ってたと思う。 あと、米中が一緒じゃ無ければこんなに濃く変な作品にならなかった筈!

一概に面白いとは言えない容量たっぷりサメ映画‥。でもお勧めはやはり物理でどうにかサメを撃退出来るステイサム映画はこれだけ!!!そして2と言う続きも………きっと物理に違いない。あと、1番は犬のピピンが無事で良かった。(感想そこ?)犬、可愛いよね。中国人も犬大好き…だものね。

ビーチの逃げ惑う人々のカラフルな水着・浮き輪や、船上結婚式の彩りがめっちゃ中国っぽい。ステイサムの相手スーイン役リー・ビンビンがヒロインと言うのもめちゃくちゃ米中だね。

ステイサムがいれば恐らく、海の旅も安心だから、夫にするなら絶対ステイサムだよね。ステイサム映画はワイスピだけではないですね!!!今現在2023年公開の『MEGザモンスター2』が楽しみ?!

★★★★

映画『MEGザモンスター』(画像:IMDbより)

コメント

タイトルとURLをコピーしました