原題It( Chapter one)。 Chapter Oneとは、エンドロールに明記される。
Itの子供編。まんまスタンドバイミーの世界。
ハラハラドキドキ…年齢層高い人は、懐かしく‘知ってる’だろう。 同スティーブンキング原作“スタンドバイミー”と言う世界を。その世界観同様、子供たちの冒険譚。恋や青春が詰まった物語。
だが、どうして?こうなる…。そう、此れは、ホラーの世界だから。
先日、レイティングがついてないモノを、金曜ロードショーで放送。R指定と思われるクスリ、暴力等のシーンは省いての放送だが、ヒロインのビバリーの喫煙シーンはあった。まぁ、喫煙がハッパ(ドラッグ)でなければ、省かれる筈もなく。
あらすじ
冒頭、兄ビルと弟ジョージーのほのぼのした家でのシーン。
ほのぼのの中に、暗〜い色が混じってるのは、演出的だと、パンフレット(以下、パンフ)で知る。暗めの画面。ソトは、雨。雨だけど、遊びたい!と、弟ジョージーは、兄ビルを誘う。兄は明らか分かる仮病で、具合が悪いから、雨の日に遊びに行けない!と断る。だが、ジョージーは、船を雨に浮かばせたいと、兄に持ち寄る。
ビルは、船を作る事を快諾。ジョージーに、地下室からニスを持ってきて!と言う。この、ジョージーが、地下室の物置小屋に行くシーンから怖い。だが、特に何も始まる事も無かった。 船にニスを塗り、ビルは船に“ジョージー”と書く。そして船の事を‘彼女’と呼ぶ。船は、女性の名称なんだ…と、弟に教える。 (船に名入れしたのは、ジョージー名だが、船の事を彼女と呼ぶ矛盾が子供らしい) 此処から、悲劇が起こる。ジョージーが船を雨に浮かばせてると、排水溝に向かって船は行く。ジョージーは、何とか捕まえようとするが、遅く、排水溝へ。 覗き込むと、中には道化師の格好をした“ペニーワイズ”と名乗る人が。赤い風船を要る?と持ってた気もするが、レイティング無しの地上波では、風船は無かった。
明らかに胡散臭いペニーワイズに、話してる内に、砕けてくる素直な子供、ジョージー。 船を返して?と、言い、手を伸ばせば取れるよ…と、ペニーワイズは、言う。手を伸ばすジョージー。 船に手が届いた瞬間(此れも風船だった気もするが)、ペニーワイズの顔から全体に歯が現れ、ジョージーをバクン!とする。 其処から“ソレ(IT)の始まりだ。
ルーザーズクラブ
ルーザーズとは、負け犬?主人公ビル率いる友達が、ルーザーズクラブを結成。 どちらかと言うと、元々では無く、ルーザーズと感じ、そして、皆、いじめっ子のパワードに傷付けられている。 最初は、ビルと同じクラスの仲間達。そして、ビバリーが別の女子達に虐められ、転校生に出会い、ビル達に出会い仲間になる。また、マイクと言う黒人少年が虐められてる現場にも遭遇し、仲間になる。 メンツは、主人公吃音のビル、太っちょのベン、メガネのリッチーはお調子者で、ギャグがいつも駄々滑り。ビバリーは紅一点だが、カッコ良い女の子!と言う感じだが、クールさ故、勘違いされ、虐められてる。
だが、本当は…孤独で、トイレでタバコを吸って、ロック?を聞いて居るだけの、クールな女の子。そして、父に暴行を受けている。スタンリーは司祭の息子。黒人のマイク少年は、火事で家族を亡くし、働きながら暮らしている。エディは喘息持ち。以上が、ルーザーズクラブ。
其々のソレ
ペニーワイズの謂わゆる魔法…と言うか幻想は子供達にしか、効かない。そして、その子供の怖いものを見せる。 ルーザーズクラブも、自分たちの怖いモノを見せられる。其れがゾンビだったり、色々、である。ビルの1番怖いのは、ジョージーが居なくなったあの日から。親には、ジョージーが何処に流れ着いたかを考え、証明しようとする。だが、親は避ける。
結末まで
ソレとの、対決に至るまで、ルーザーズクラブの冒頭の友情のシーンが、熱い。仲間、友情。虐めっ子こそ、皆で戦うが、ソレは許さない。
ペニーワイズは、子供を揺さぶり、そして、仲間割れまでさせる。
だが、そもそもが、ビルが巻き込んだとビル自身思っている。正義感が強いビルは、リーダーとしても、皆を、皆の心を引っ張っていく。 それに反して、ビルは、自身だけのせい、自分で決着をつける!と立ち向かう。 虐められっことは、思えない芯の強さ。
そう、パワードこそ、意地悪仲間が居ないと動けない弱い人間だった。ビルこそ、芯の男の子だった。 そして、喧嘩したものの、ビルに惹かれて皆は戦う! ペニーワイズが居るとされるボロ屋敷の中でも、排水溝の中でも、ボロボロになりながら、皆は心を団結させる。 そして…食べないのは何故?捕まったビバリーは、‘浮かぶ’事になる。 ペニーワイズをやっつけるには?皆で団結。そして、隙をついて、叩いた。
ビバリーは、‘浮かんだ’時に見ていた…夢の様な出来事。未来を見たような…?その出来事は〜そう、 Chapter oneが終わり、 Chapter twoに続く出来事の話し…。
感想
とても、青春シーンが良かった。そして、怖いシーンは、ホントに怖い。
怖いスタンドバイミーと言う感じ。
甘酸っぱい初恋もあり。甘酸っぱい、楽しい、そして、怖い…コレが、Itだ。そして、素晴らしい………。スティーブンキング好きにも、きっと、理解がいった作品であると共に、良いホラー映画に、認定したい(^^) 少年ジャンプの様な、努力、友情、勝利!が詰め込まれた現代版It。 原作では、デリーの街自体の話しの様だが、コレは、人にフォーカスを充てている。 星5つだ。
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