土曜プレミアム2021.09.18『マスカレード・ホテル』感想

2019年作品

2019年公開。

東野圭吾原作、木村拓哉・長澤まさみW主演。

 地上波は、2回目のようです。1回目は、2020年1月3日、同フジテレビにて放送があったそうです。

 今月、まさに昨日2021.09.17からのこの作品の続編『マスカレード・ナイト』公開の番宣であろうこの時期の放送。

 豪華出演者、豪華な装飾、そして『全員が犯人の可能性』と言う売り文句。 豪華と言う言葉とは対照的に殺人と言う怖い世界がホテルの裏にある。

 まぁ…それにしても、実際では、結構、ホテルでの殺人はあると思いますけどね。 いつもの日常とは違う豪華絢爛な場所での痴情のモツレで興奮し過ぎて殺しになるのかな。

 私、レンタカーの契約社員もしてたのですが、レンタカーはやはり、事件に使われる可能性はありますよ。 私が居た半年間の内1〜2回は警察が訪ねてきました。

 まぁ、そんな余談は良いのですが。

初めての東野圭吾作品の映画『マスカレード・ホテル』楽しみました。

地上波放送2021.09.18『マスカレード・ホテル』感想

 冒頭は、ホテルのシーン。 なかなか、ホテルの中…バックヤードはバタバタしている。

 豪華絢爛なホテルとは対照的に警察署では、連続殺人犯の犯人に関する事を調べていた。 そう言う相反すると言うか、対照的な比喩表現が、人々の心の興味をそそられるんだろうなと思いました。

 そして、事件の真相を探るよりも“ホテルに訪れるお客様が波乱万丈”と言うのが目立った。

 木村拓哉演じる新田が、最初は昼行灯みたいな存在と思わせておいて(警察署の会議中に最初に現れる登場シーンで遅れる、野暮ったい格好からそう思わせといて)、ちゃんと刑事。

 長澤まさみ演じる一流ホテルマン山岸が、新田に教育を施してる中で、新田に何でも…お客さんを疑うのか?と言う。

 が、新田はやはりキレモノの刑事。ホテルのバスローブが盗まれた様だとハウスキーパーからの報告で、チェックアウトの際に引き止めていた客(高嶋政宏役の男とツレの女)の事を、山岸は疑ったが、新田が割って出て返した。

 其れは、新田が睨んだ通り、荷物を確かめさせて金銭を要求すると言う…詐欺の手口を明らかにした。

 他にも、メンツが濃い客ばかり映るが。

1番最初のお客様、濱田岳くん演じる客がグレードアップの部屋を要求する。カスハラ。

 次に、特に詐欺的な感じではないが、前田敦子演じる花嫁が、ホテルで結婚式をするのに、ドレスを試着してはしゃぐ。(これは、終盤にまたこの花嫁の話しがある為の引きだった)

 次に盲目を演じる客…年配の女性、片桐。 此れも、演じてるのを早くも新田は見破る。山岸も実際は気付いてたと言うのが盲点。盲目と、盲点をかけてるのが、巧妙だ。

やはり、東野圭吾作品を読んだ事ないけど、上手いですね…。

 その後も濃い客たち…菜々緒演じる安野(アンノ)は、ストーカーに狙われてる様な素振りをしておいて、実は…夫婦の離婚を決定付けさせる証拠集めの為に部屋番号を聞き出す。

 上手いな〜…巧妙だなぁ。

事件の事なんて、忘れる様な濃いカスハラばかりで、事件の内容なんてホント解決するか分からないな〜と言うのと、ダメなホテル生活模様をする富裕層が垣間見える。

 新田を逆恨みする栗原の登場については、新田を刑事とロビーで聞いていたのかと疑って、新田を警察の犬と思い虐げてやろうと行動したのかと思った。 違ったが。

 そうこうしてる内に、山岸の努力の甲斐があってか、新田が段々、ホテルマンになっていくのが面白い。 それをキムタクが演じるんだから…格好良い。

 小日向演じる元新田の相棒・能瀬は、とてもとても、上手い。新田にヒントを与えつつ、進んでいくし、解決に向かう物語。

 終盤に向かってにあたり、あっちゃん演じる花嫁

高山はストーカーに遭ってると。 その犯人が、今回の殺人事件の総括の犯人なのか?と、思わせといて違う。

 大体、この連続殺人事件は、‘連続に見せかけた殺人事件’だった。 それはネットで殺人を依頼した殺人。 だが、同一犯に見せかけたけど、同一犯では無かった。

 ‘同一犯に見せかけた’のが真犯人の狙いで手口。けど、能瀬がヒントをくれた“何故、同一犯に見せかけときたかったのに手口を同じにしなかったのか?”など。

この事件は、変な新田と山岸のホテルでのホテルマンとしての2人の関係は、2人に変化も与える。

 『この事件を解決しなければ、新田は刑事を辞め、山岸はホテルマンを辞める』〜そこまで言わせる関係…と言うか、奇妙に出逢ってしまった2人の友情の様な何か。

 其処が…そのセリフを自然に言える演技がスゴい〜。超超自然な関係に見える。

 最終的に犯人の松たか子も…盲目の女性と偽って騙せた演技力。 松たか子×長澤まさみの構図は良かった。(犯人が山岸を抱えるシーンね)

其処からのだけど、山岸が犯人が捕まってからの、自分が原因だと落胆する事…からのエンドロール。何だか寂しい一面のエンドロールかなぁと思った。

 そしたら、新田がホテルを出てお辞儀する迄が…終わりかなと、まだ続きがあった。

 後日、新田がホテルを訪ねた際、元バディの能瀬とホテルの食事に招待されて来るのだけど、そこに私服の山岸が登場するシーン。

昨日から公開の“マスカレードホテル”のシーンを先撮りと言うんだろうか?その場面を、入れたのが2あるの?と言う引きになってたのかな。2019年公開当初は。

それとも、元々、マスカレードシリーズの原作本自体は、マスカレードホテル(2011)→マスカレードイヴ(2014)→マスカレードナイト(2017)だったので、この2人のホテルマンとしてのバディには、他の物語もあるよと言った暗示で、マスカレードナイトのシーンが入ってたのかな?

 どちらにせよ、この物語が、原作が素晴らしく、其れを映像化出来た監督・脚本家がスゴい。

 終盤の新田が犯人に気付く為に、山岸が与えたヒント…ペーパーウェイトを傾けるヒントも良かった。キャスティングも、豪華で。

 全ての条件が揃った上での映画化だったんだろうな………。

 映画公開当初は、そんな事も知らず…東野圭吾が、あの『白夜行』(山田孝之主演でドラマ化しましたね)の著者だとも知らずに、パンフ売ってましたよ。 

 まぁ、映画館スタッフ時代は、他にもフロアもチケット売り場もポップコーン売り場も働いてましたけどね。

 とにかく、この作品の為に作った“マスカレードホテル”のホテルグッズ、売れましたよ…。映画館でほぼ、売れました。 大体の商品が売れた記憶で、返品はほぼ無かったと思うのですが。

 こう言う…ジャニーズ系の作品を映画館で上映する際は、ほぼ、全グッズを買うファンがいるんですよ。 本人の写真があるか無いかに関わらず。

 ただ、マスカレードホテルに関しては、東野圭吾ファンが具現化されたグッズを楽しみに買ったのかもしれませんね。あと、ホテルマニアもいそう。

 個人的には、あっちゃんのストーカー役が…元旦那さんの勝地さんてのがね…。今となっては、まさかの現実だと離婚してる2人とはね。

 そして、個人的には渡部篤郎が相変わらずカッコ良かったのが良かったのと…。

 冒頭に出る迷惑客(バスローブを盗んだように見せかけた詐欺)の高嶋さんが出てたのが、笑えましたね。高嶋政宏は高嶋家の次男だけど、三男の高嶋政伸は、昔ドラマ“Hotel”で長年ホテルマンをしてたので、それで…オファーが本人には流石に出来ないであろうから、兄になったのかな?と思ったり。

 とりあえず、流石ですね!東野圭吾。

面白かったです!

 あ、最初のシーンの濱田岳くんは、ただのチョイ役だったんですね^_^ 犯人とかでは関係なかった〜!

 大変、楽しめましたッ!ありがとうございました^_^

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