2026年2/20公開映画。2020年ホラーゲームらしい。japaneseホラーっぽいのに原作者は外国人?ゲームはSteam(https://store.steampowered.com/app/1228520/Chillas_Art_The_Convenience_Store/)に。 映画ホームページ→映画『夜勤事件』
2026邦画ホラー『夜勤事件』あらすじ
深夜のコンビニで夜勤バイトを始めた大学生・田鶴結貴乃(南琴奈)。
住宅街を抜け橋を渡って向かう店では、品出しや廃棄処理、クセのある客対応など淡々とした夜が続いていた。
しかし、静かな筈の店内に少しずつ“違和感”が。誰もいないはずなのに感じる視線、噛み合わない客、不自然な物音——。 食べ物を強請るお爺ちゃん、足が悪く補助機で訪れるお婆ちゃん、男同僚は気にかけてくれるがー怪しい物言いetc…。
SDカードが田鶴宛に送られてきたり、霊感を持つ女が尋ねても来る。 まるでホラーゲームをプレイしているかのように、日常だった夜勤はゆっくりと恐怖へ向かっていくー。
プレイ動画のような没入感…邦画ホラー『夜勤事件』感想…
時系列ではなく、過去と現在を行き来する“時系列シャッフル型”の作品なので、こういう構成が苦手な人は少し観るのが面倒に感じるかもしれない。
サブタイトルにも“第一夜”と付いて進んでいるが、物語は事件発生後、ヒロイン・田鶴が警察の事情聴取を受けながら過去を振り返っていく形で進む。いわゆる過去語り形式に近い作風だった。
主人公の田鶴は全体的にどこか暗く、被害者側なのに“何かを呼び込んでしまっている”ような不穏さがある。
「なぜ彼女が狙われるのか?」
「店長はなぜ目をくり抜かれて殺されたのか?」
この辺りが最初の大きな謎になっていく。
冒頭から深夜のコンビニでワンオペ夜勤という時点でかなり怖い。
普通、せめて2人体制では?と思ってしまうが、私はコンビニ経験がないので実際どうなのかは分からない…。ちなみに映画館夜勤や、過去にやっていたレンタカー業務の仕事ではワンオペはなかった。(ちなみにドンキもしてたけど24時間店舗では当時なかった)
この作品、登場人物がみんな妙に無感情というか、淡々としている。暗め。
それが逆にホラーゲームっぽさを強くしていて、“映画”というよりプレイ動画を見ている感覚に近い。
田鶴を気にかけている船橋も、優しいのか冷たいのか分からない不思議な人物。
夜勤交代時に「早く変わってくれよ」と言ったり、全体的に感情が薄い。
ただ後半になると、田鶴を守ろうとする姿勢も見えてきて、恋心なのか?とも思うが、そこもハッキリ描かれない。しかも彼が一番直接的に“とばっちり”を受ける。
逆に田鶴自身は、怪我を負う訳でもなく、どちらかと言えば間接的に呪いへ巻き込まれていく側として描かれていた。
最初はエアコン修理業者も怪しく見えるが、むしろ被害者側。
この映画、深夜〜明け方のシーンが異常に多く、修理業者や配達員までそんな時間に動いている。
“普通ならこんな時間働いてないだろ…”というズレた感覚が、不気味さを増幅させていた。
物語が進むにつれ、「犯人なのか?呪いなのか?」を観客側も考え始める。
田鶴が閉じ込められた際、バックヤードから出れて会った女性が霊感がある様で、“お守りを持っていけ”と言う場面も意味深。
さらに何度もチラつく長髪の女の存在。 店長死亡シーンと、その女が殺されたらしきフラッシュバックが重なった時、「これは呪いの連鎖なんだ」とようやく朧に見えてくる。
中でも印象的だったのが、途中で何度も出てくる老人。
「食べ物を置いていけ」「食べ物があると助かる」と言って、廃棄弁当を受け取る。
最初は“ただ空腹を凌ぐため?”と思ったが、終盤になるにつれ、あれは供物として“何か”へ捧げる意味だったのでは…と。
終盤、老人と田鶴が船橋を運ぶシーンで、ようやく呪いの構造が見えてくる。
「なんで田鶴はコンビニを辞めなかったのか?」という疑問の答えも明かされる。彼女は身体の弱いシングルマザーの母を支えるため、進学後もお金が必要だった。
そして時間を気にしていた理由も、“◯日以内”という呪いのタイムリミットがあったからだ。
どこか『リング』的(リング?呪いのビデオはあまりじっくりみてない)でもある。
序盤から目をくり抜かれた店長の死体が映るなど、かなり直接的な描写も多いので、ホラー耐性が弱い人には結構キツい作品かもしれない。
ラストでは“呪いは人から人へ移る”負の連鎖だと刑事も気付くが、時すでに遅し。
田鶴は母を失わずに済んだものの、刑事へ呪いを移すまでずっと気を張っていたのだろう。
だからこそ、迎えに来た母を見た瞬間、初めて感情を爆発させて泣き崩れる。
それまで無感情だったキャラクター達が、最後に“ゲームのNPC”ではなく人間へ戻ったように感じた瞬間だった。
そしてエンドロール後。
ここで席を立った人は勿体ない。
田鶴自身が、呪いに侵され無意識に店長を殺していた事を示唆する描写が入る。
なんともー普通に怖くて不思議な作品でした。 ★★★


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